不良資産化している「問題地」は、すみやかに解消する
市街地山林、耕作権(農民が土地を耕作する権利)の付いている土地などは、収益性や処分のしやすさの面からみると、一般的には不良資産化している土地といえます(収益がなく、売りにくい)。こうした土地のことを「問題地」といいます。
問題地は、他の資産に組み換えると、相続対策がしやすくなります。
★不良資産化している土地「問題地」と解消例
◆貸宅地
建物を建てて使用することを目的として、第三者に貸している土地のこと。
解消例 → 借主に買ってもらう交渉をする。
◆耕作権の付いている土地
第三者に、耕作や牧畜をする権利を与えている土地のこと。
解消例 → 交換の特例を使って権利を整理したうえで売却する。
◆市街地山林
住宅地内や住宅地に隣接する場所にある山林のこと(私が整理した裏山は市街地山林)。
解消例 → そのまま売却する、あるいは区画整理や宅地造成をしてから売却する。
◆市街化調整区域
乱開発を防ぐため、開発や建築が制限されている区域のこと。土地の利用にかかる規制が厳しく、原則、あらたに建築物を建てることはできない。
解消例 → 売却する。駐車場や資材置き場をつくる。土地の用途変更をする。
清田 幸弘
ランドマーク税理士法人 代表税理士
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