※画像はイメージです/PIXTA

かつてのニュージーランドの一般住宅は、広々とした庭に平屋の建物、何種類ものフルーツの木を植え、季節の実りを楽しめる…というスタイルが定番でした。しかし現在では、住宅の面積は縮小する一方です。不動産エージェントとして現地で活躍する筆者が、ニュージーランドの住宅事情の変遷と今後の展望を解説します。※本記事は、2022年6月3日現在の情報に基づいて執筆されています。

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    将来は住宅不足に…手の届く範囲での購入を推奨

    新興住宅街にも必ず公園は作られ、子ども達の遊び場、ラグビーやクリケットができるフィールドがあります。そのため、緑豊富な街並みは崩れないと思いますが、庭事情からわかるとおり、個人の住居は様変わりしています。

     

    若年層は、雇用が豊富な市街地中心に勤務しているため、勤務先へアクセスのいい都市部の狭いアパートや、タウンハウスに住む子育て世代もいます。

     

    中年層になると、都市部勤務でないホームオフィスの人達は郊外へと移動し、少しでも広い家へと移っていきます。

     

    リタイヤメント層は、そこからサイズダウンを試み、アパートメントか、小庭のあるタウンハウスへと移り住むのです。

     

    核家族化や勤務形態の変化、ライフスタイルの変化…。植木や住宅の変化から、いろいろ考えさせられる今日この頃です。

     

    このような事情をもとに、投資家の方には価格的にも購入しやすい、新築のタウンハウスへの投資をおすすめしています。

     

    投資家の住宅提供がなくなってしまうと、住宅不足の昨今、賃貸物件が減少してしまい、若年層の住居確保が難しくなってしまいます。投資物件を若い世代への貸し出すことで、両者が潤うことになります。投資でもあり、また、社会貢献にもつながるのです。とくに賃貸物件の少ない地方都市がおすすめです。

     

    これまでのような、親世代が複数の投資物件を持ち、それを子どもに提供していく時代は徐々になくなっていきそうな気配です。

     

    一戸を購入するものやっとの時代。この先30年、50年後を想像すると、若い世代、中年層関係なく、住居を持っていない方は、いまからでも買える物件を手にして、安定した居住空間を得てほしいと思います。老後の安泰のために…と、多くのお客様にお伝えし続けている状況です。

     

    今回は、植木に注目しつつ、ニュージーランドの住居の変遷を取り上げました。

     

     

    一色 良子
    ニュージーランド在住不動産エージェント

     

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