日本人投資家に向けて、香港の日系金融機関が主催
2016年7月14日(木)〜16日(土)にかけて、「第2回投資フォーラム」が香港で開催された。主催は、香港で個人及び法人向けに資産運用を行うニッポン・ウェルス(NWB:Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank)。香港ペニンシュラホテルに隣接するビジネスセンター16階、NWBの大会議室が会場になった。
今回で2回目を迎えた本フォーラムは、香港での資産運用に関心を持つ方々を対象にして、香港をはじめとした世界の経済・金融事情から今後注目の投資商品などを、日本語で提供するために開催されたイベントである。
前回開催より規模を拡大した今回は、世界の第一線で活躍する専門家を講師陣に招いての全9セッションで構成され、歓迎レセプションや昼食会、懇親会ディナーも併せて催された。日本からの参加エントリー数は30人を越え、関係者用の席が足りなくなるなど、活気に包まれたなかでフォーラムは始まった。
オープニングセッションでは英国のEU離脱について解説
オープニングセッションにはNWB・取締役兼COOの長谷川建一氏が登壇し、米国、中国、日本そして欧州経済の現状について約40分間にわたって講演した。
特に数週間前に行われたばかりの英国のEU離脱の国民投票について、今後のステップを順に説明をし、想定される世界や日本への影響を短期~中・長期に分けて説明をした。その中で、同氏は「今後アジア経済は相対的に高い成長期待が持てる」との見解を示した。
オープニングセッション終了後、一同は香港島を一望できるゲストラウンジに移動し、NWB・取締役兼CEO中島努氏の挨拶による歓迎レセプションが催された。夕暮れ時の香港島を堪能しつつ、レセプションの途中には、スペシャル・プレゼンテーションとしてスタンレー・ギボンズ社のマルコ・カスター氏より、希少コインやアンティーク切手投資についての紹介がなされた。
「切手の価格というのは市場が決めるのではなく、コレクターが決めるもの」というユニークなマーケットを、香港在住16年になるマルコ氏が紹介し会場を賑わせた。同社は世界のマーケット・リーダーとして1856年までさかのぼる実績を持ち、コインや切手などのオルタナティブ投資の機会を提供。英国王室御用達でも知られている。
次回は初日の第1セッションと第2セッションの模様をお伝えします。