為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、小幅に下落しました。期初は、豪ドルは下落しました。ロックダウンによる中国の需要鈍化が懸念され、原油やその他資源の価格が下落したことが主因です。その後、豪州の1-3月期の消費者物価指数(CPI)が豪州準備銀行(RBA)の物価目標である前年比+2~3%を大きく上回り、インフレや良好な雇用情勢を背景に、RBAは5月3日の金融政策決定会合にて市場予想を上回る0.25%の利上げ開始を決定しました。それらを受けて豪ドルは上昇しました。期間を通じては、資源価格の下落の影響が優勢となり、豪ドルは小幅に下落しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは大きく上昇(債券価格は下落)しました。4月27日に発表された豪州の1-3月期のCPIは前年比+5.1%、基調的な動きを示すトリム平均値では同+3.7%となり、RBAの物価目標である同+2~3%を大きく上回りました。こうしたインフレや良好な雇用情勢を背景に、RBAは利上げ開始を決定しました。利上げ幅が事前の市場予想を上回る0.25%となったことや、声明文で今後の継続的な利上げが示唆されたことなどから、豪州の3年国債利回りは大きく上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2022年4月25日~5月6日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2022年5月9日)