為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、小幅に上昇しました。4月19日に、5日に開催された豪州準備銀行(RBA)の金融政策決定会合の議事録が公表され、今年・来年の前向きな経済見通しや、今後のインフレの加速見通し、労働市場の堅調な見通しなどが示されました。これにより、RBAによる金融政策の正常化が従来予想よりも早く進むとの見方から、一時豪ドルは対円レートで大きく上昇しました。しかし、その後は米国の利上げ観測や米国株の下落を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、豪ドルの上値は抑えられました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。12日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)の食品・エネルギーを除くコアが市場予想を下回ったことで、米国債利回りが低下し、豪州3年国債利回りはつられて一時低下しました。しかし、RBAの議事録公表により、RBAの金融政策正常化に向けた動きが前倒しになるとの見方が強まったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)の高官らから積極的な金融引き締めに関する発言が聞かれたことにより、豪州3年国債金利は大きく上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2022年4月11日~4月22日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2022年4月25日)