2022年3月、第115回歯科医師国家試験の合格発表があった。出願者数3667人、受験者数3198人、合格者数1969人、合格率は61.6%だった。同時に学校別合格者の状況も発表された。合格率がもっと高かったのは94.8%の東京歯科大学だ。一昨年、東京歯科大学は慶應義塾大学との合併を発表し、ますます入試の難化が進み、歯科医師試験の合格率でもさらなる上昇が期待されていた。

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22年連続1位の東京歯科大の実力

2022年3月、第116医師国家試験合格発表とともに、第115回の歯科医師国家試験の合格発表があった。

 

医師国家試験同様、2年連続のコロナ感染拡大のなかでの試験と合格発表となった。

 

出願者数は63667人(新卒2413人)、受験者数3198人(新卒1999人)、合格者数1969人(新卒1542人)、合格率は61..6%(新卒77.1%)だった。合格率を昨年と比べると、3.0%(昨年64.6%)、新卒は3.1%(昨年80.2%)下落した。

 

厚生労働省「第115回歯科医師国家試験の大学別合格者状況」より。
厚生労働省「第115回歯科医師国家試験の大学別合格者状況」より。

>>【全貌はコチラ】歯科医師試験「大学別合格ランキング」2022 <<

 

各大学のランキングを見ていこう。

 

今年の合格率1位は昨年に引き続き、私学の雄、東京歯科大学が合格率94.8%(新卒96.0%)と断トツの1位だった。実に今回で東京歯科大学は私立大学の新卒で22年連続1位を続けている。

 

東京歯科大学HPには「学習サポートの成果は国家試験合格率に表れる。東京歯科大学堂々の22年連続No.1」の言葉が躍る。さらに「低学年からの充実したサポートによって学生個々が積み上げた知識は、本番で発揮され、22年連続No.1という合格率に如実に表れています」と国家試験対策の成果を強調する。

 

詳しく説明すると、東京歯科大学は歯科医師国家試験で、国公私立総合で5年連続で1位。2017年(平成29)の第110回の試験で東京医科歯科大学が94.1%で1位、東京歯科大学は91.1%の2位だった。実は、東京医科歯科大に敗れるまで5年連続で国公私立総合1位を続けていた。

 

2位は昭和大学(昨年5位)で合格率81.4%(新卒88.5%)だった。3位は岡山大学(昨年7位)で合格率81.0%(新卒90.2%)、4位は大阪大学(昨年8位)で合格率80.7%(新卒80.0%)、同率4位は日本歯科大学任型生命歯学部80.7%(昨年3位)だった。

 

新卒者の合格率が90.0%を超えたのは、「東京歯科大学」96.0%、「松本歯科大学」90.4%、「岡山大学歯学部」90.2%の3校だった。なお、歯科医師国家試験の予備試験合格者は新卒1名が受験して1名合格し、合格率が100%だった。

 

合格率が5割を切ったのは27位の日本大学松戸歯学部43.4%(新卒55.6%)、28位の福岡歯科大学35.5%(新卒65.0%)、29位の奥羽大学31.1%(新卒46.3%)という結果だった。

 

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