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「相続で得た資産を有効に活用し、富裕層の仲間入り」
一都三県にご自宅がある親御さんからの相続が発生した場合、親御さんが築き上げた資産を大きく膨らませ次代につなげるチャンスです。しかし上手く活用できず「お金に働いてもらうつもりが、何かを売りたい人のカモになっている」ケースが多くあります。
そもそも私は「富裕層になるには運用する元手が必要」だと思います(ここでの富裕層とは金融資産が1億円以上の人のことを指します)。そして、そのファーストステップは「現預金で5,000万円以上貯めること」だと考えています。
「100万円を10億円にした」という話はよく目にしますが、それは稀有な強運の持ち主、もしくは天才的に資産運用の才がある方であり、現実的な資産運用での利回りは「良くて」大体5%前後。税引き後大体4%程度であるのが通常です。
その中でわりと一般的にあり得るのが、「相続で得た資産を有効に活用することにより富裕層の仲間入りをする」人です。私は相続関連のビジネスをしていて、大体5,000万円~1億円の資産を相続される方が最も多いと感じています。よくあるのは、親御さんが亡くなって、親御さんが住んでいたご自宅を相続するケースです。
典型例は、東京都在住の鈴木さん(仮名・55歳)。所有マンションに妻子と3人で暮らしており、昨年の12月に母を亡くしました。
母は23区外・多摩地域にて、築50年近い35坪の木造戸建てに一人で暮らしていました。父はすでに亡くなっており、1人っ子である鈴木さんが家などの資産を相続することになります。
鈴木さんは自宅を持っているので、母の住んでいた戸建てを売却することにしました。相続登記後、建物は古いため更地にし、3,000万円で売却することが出来ました。自宅以外の財産は現預金と生命保険が少々。相続税が数百万円かかったもののなんやかんやで手元には5,000万円が残る……と、こういったケースがよくあるのです。
では、相続人はそのお金をどう使っているものなのでしょうか。よくある4つのケースを見てみましょう。
①全部もったいないので貯金。
②すぐに高級外車を買って大喜び。さらにこの車を使って家族で旅行三昧(今はコロナで行けませんが)。残ったお金を貯金。
③証券会社や銀行など、金融機関に言われるままに運用。
④自分で考え、外部のアドバイスを受けながら徐々に投資。