(※写真はイメージです/PIXTA)

市場に出回っている土地は、正方形や長方形といった整った形状のものは意外と少なく、入口が細い路地状の「旗竿地」や、道路の分岐点に位置する「三角地」といった、「不整形地」の方が多いのが実情です。不整形地は整形地にくらべ、さまざまな制約が多いため安価ですが、購入には注意が必要だといえます。不整形地が増える理由とともに、活用の方法を探ります。

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    不整形地、活かす方法はあるのか?

     

    では、このような不整形地を相続したり、価格に惹かれて購入した人は、今後どのように活用したらいいのでしょうか。また、いっそ売却する場合、相場価格より少しでも高く売るにはどうしたらいいのでしょうか。

     

    ◆リフォーム可能な上物があるなら、賃貸運用を

    もし所有する不整形地上に古家が残っているなら、リフォームを施して賃貸物件として運用するという手があります。今流行りの古民家風に仕上げれば、若い人のニーズにマッチするかもしれません。その際は居住用ではなく、水回り整備に比較的コストがかからない、店舗や倉庫として貸し出すことをおすすめします。

     

    空き家投資ブームが盛んな昨今、不整形地に建つリフォーム可能な古家物件にも注目が集まっています。たとえ公道に面していない再建築不可物件であっても、躯体がしっかりしていれば「購入したい」という人はいます。

     

    ◆売却を考えるなら、まず隣地に声掛けしてみる

    不動産業界では、土地売却の媒介依頼を受けたらまずは隣接する土地の所有者に声をかけるのがセオリーとなっています。L字型やコの字型の不整形地は隣地と合わせることで整形地に戻りますから、売主・買主共に有益な取引となり、高額成約も期待できるでしょう。

     

    ただ土地上に古家がある場合、買主から解体後の引き渡しを求められる可能性もあります。解体による出費で赤字となっては本末転倒なので、古家があるまま買ってくれる人も探してみましょう。

    不整形地の所有にいたる経緯はさまざまだが…

     

    敷地形状において、正方形や長方形といった「整形地」は意外と数少ないものです。相続争いの末に取り残された土地や、道路に挟まれた三角地、ハウスメーカーが区画割した旗竿地など、これらが不整形地のルーツです。

     

    相続で取得してしまった人、安さにひかれて購入した人など、不整形地の所有にいたる経緯はさまざまででしょう。不本意な気持ちで所有し、持て余し気味の方もいるかもしれませんが、賃貸運用、隣地所有者や空き家投資家への売却など収益手段も複数考えられます。いろいろな可能性にチャレンジしてみてください。

     

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    ※本連載は、『ライフプランnavi』の記事を抜粋、一部改変したものです。

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