リスクを回避できないタワマンの末路
タワマンは高層の建物であり、セキュリティが高く、共用施設が充実している対価として管理のコスト増は避けられません。
要は、サービスに見合った金額かどうか。一概に、○万円だから高い安いと判断はできません。サービスレベルが高ければ、資産価値の一部にもなります。マンション価格には、建物全体の価値が反映されます。個別住戸の価値は意外に低いものです。
そこで、自然災害による主要設備への影響、外部オーナーの増加による維持管理環境の悪化、高額な修繕費等、前述したようなリスクを回避できないタワマンの価値は、今後急落していく可能性があります。
これからは単なる利便性やネームバリューだけではなく、建物の維持管理の状態と居住者の意識とがひとつになって、「このタワマン、なんか温かそうね。冷たそうね。」という独自の雰囲気をかもし出し、その雰囲気が資産価値の一部を形成することになりそうです。
三浦 雅文
不動産鑑定士
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】