コロナ不況でも倒産件数減の矛盾…中小企業に厚遇の日本に待ち受ける、恐ろしい行く末 (※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルス感染の第6波の拡大により、経済回復は急ブレーキがかかり、「コロナ関連倒産」というワードも耳にする機会が増えています。一方で、倒産件数は過去最少を記録という矛盾も。中小企業の倒産の実態をみていきましょう。

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コロナ禍で中小企業の苦境は本当か?

中小企業庁が公表している中小企業の「倒産の状況」によると、2021年の中小企業の倒産件数は6,030件で前年比22.4%。コロナ禍前の2019年と比較すると、実に30%も減少しています。

 

負債総額でみても、2021年は1兆1,502億円で前年比5.7%の減少。こちらに関しては、2018年以来、前年比マイナスを記録しています。

 

【中小企業の倒産件数推移】

2015年:8,812件(△ 9.4%)

2016年:8,446件(△ 4.2%)

2017年:8,405件(△0.5%)

2018年:8,235件(△2.0%)

2019年:8,383件(1.8%)

2020年:7,773件(△ 7.3%)

2021年:6,030件(△ 22.4%)

 

出所:中小企業「倒産状況」より

※(カッコ)内、前年比

 

時系列を細かくして倒産件数をみていくと、2020年1月に新型コロナウイルス感染症の国内第1号の感染が確認されたあと、同年4月に緊急事態宣言が発令。経済活動がストップして大きな打撃を受けました。以降も、何度となく、緊急事態の発令、延長を繰り返し、徐々に“慣れ”が生じてきましたが、度々「コロナ倒産」というキーワードと共に、苦境に立たされる中小企業の様子が報道されました。

 

しかし倒産件数だけをみてみると、前年同月比を上回ったのは、2020年4月以降、3ヵ月だけ(2020年4月、6月、2021年5月)でした。

 

資本金別にみていくと、コロナ禍前の2019年と比較して増えたのは、資本金1億円以上のみ(2019年比105.2%)。ほかは3割程度、倒産件数は減少しています。

 

【2021年「資本金別」倒産件数】

資本金100万円未満及び個人:1,499件(72.3%)

資本金100万円以上:1,839件(72.1%)

資本金500万円以上:747件(68.9%)

資本金1,000万円以上:1,725件(71.9%)

資本金5,000万円以上:159件(71.9%)

資本金1億円以上:61件(105.2%)

 

出所:中小企業「倒産状況」より

※(カッコ)内、2019年比

 

さらに業種別にみていくと、全業種で2019年比でマイナスを記録。コロナ禍で特に倒産が増えた業種はなかった、というのが本当です。

 

【2021年「業種別」倒産件数】

建設業:1,065件(73.8%)

製造業:664件(64.8%)

卸売業:806件(70.5%)

小売業:730件(59.3%)

金融・保険:23件(95.8%)

不動産:235件(93.6%)

運輸業:239件(94.1%)

情報通信業:206件(57.5%)

サービス業・その他(一次産業含む):2,062件(77.7%)

 

出所:中小企業「倒産状況」より

※(カッコ)内、2019年比

 

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