2021年12月20日～12月24日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。豪州国内で新型コロナのオミクロン型の新規感染者が過去最多の水準となるなか、複数の研究機関から重症化リスクが低いと発表があったことや、米食品医薬品局（FDA）がコロナ経口治療薬を承認したことなどを受けて、市場はリスク選好的な動きが強まりました。さらに、原油高などが支援材料となり、資源国通貨である豪ドルの買い材料となりました。それらを受けて、週間では豪ドルは対円相場で上昇しました。

（注）左グラフは2020年12月24日～2021年12月24日、右グラフは2021年12月17日～2021年12月24日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。オミクロン型の重症化リスクが低いことや経口治療薬が承認されたことなどを受けて、市場はリスク選好的な動きが強まり主要国の長期金利は上昇しました。一方、豪州国内では感染が急速に拡大したことによる景気の先行き不透明感を受けて、豪州3年国債利回りは低下（国債価格は上昇）しました。

（注）左グラフは2020年12月24日～2021年12月24日、右グラフは2021年12月17日～2021年12月24日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇しました。豪州国内の感染者数が拡大するなか、ワクチン接種率が高まったことにより行動規制の解除を進めています。これに伴って経済再開期待の高まりとともに投資家のリスク選好的な動きが強まりました。さらに、原油価格の上昇などが支援材料となり、豪州株式は上昇しました。

（注）左グラフは2020年12月24日～2021年12月24日、右グラフは2021年12月17日～2021年12月24日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、若干下落しました。豪州国内の感染者拡大が懸念され、リートの売り材料となりました。週の後半は、豪州長期金利が低下基調となったことから上昇した局面もありましたが、週間では豪州リート市場は若干下落しました。

（注）左グラフは2020年12月24日～2021年12月24日、右グラフは2021年12月17日～2021年12月24日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年12月20日～12月24日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年12月28日）