1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、上昇しました。米国株式市場は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株(以下、オミクロン型)の重症化リスクが低いとの認識が広がったことで、米国景気に大きく影響するものではないとの見方から消費関連株などへの買いが続き、続伸しました。NYダウは29日には過去最高値を更新し、週間で1.08%高となりました。日本株式市場は、米国株式市場の上昇が支えとなったものの、国内でもオミクロン型の市中感染が相次いで判明したことや年末年始の連休を控えて持ち高調整の売りが出たことから、ほぼ横ばいとなりました。日経平均株価は、0.03%高で終了しました。欧州株式市場は、オミクロン型の新規感染者数が過去最多となるなど感染が急拡大したものの、米国株式市場が上昇したことを受けて、小幅高となりました。英FTSE100指数は0.17%高、独DAX指数は0.82%高となりました。中国株式市場も小幅に上昇し、中国本土市場の上海総合指数は0.60%高、香港ハンセン指数は0.75%高で終了しました。
<リート>
グローバル・リートは、オミクロン型への警戒感が和らいだことから、2.73%高と上昇しました。
<債券>
主要国の10年物国債利回り(長期金利)は、小幅に上昇しました。米国の長期金利は、オミクロン型の重症化リスクが低く、米景気への悪影響は限られるとの見方が広がり、米国株式市場が上昇したことを受けて、週間で0.018%上昇しました。ドイツの長期金利は、米国の長期金利上昇を受けて、0.07%上昇しました。日本の長期金利も小幅に上昇しました。
<為替>
円は主要通貨に対し続落しました。オミクロン型への警戒感が和らいで、米国の株式市場が上昇したことや米長期金利が上昇したことを受けて、安全通貨とされる円は対ドルで115円台に下落し、0.67%の円安となりました。また、リスク選好の動きのなかで、円は対ユーロでは1.06%の円安となりました。
<商品>
原油価格は、オミクロン型の感染が拡大しても、経済活動への影響は限られるとの見方から続伸し、週間で1.92%高となりました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
(2022年1月4日)
先週の注目の「日々のマーケットレポート」
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2021年12月28日 2021年のマーケットを振り返る ~為替市場
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