(※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルス感染症による影響はまだ収まりが見えず、経済不安から投資に興味を持つ人が増えています。なかでも、アパートやマンションなど住居用の収益物件への投資は顕著で、「不況に強い投資」として注目を集めています。近年は堅実な収益を得られる国内不動産投資にとどまらず、より高利回りの物件を求めて海外に目を向ける投資家も少なくありません。果たして、国内不動産投資と海外不動産投資にはどのような違いがあるのでしょうか。今回はそれぞれの特徴について解説します。

海外不動産投資の特徴:長期保有に適している

先進国の不動産で投資先として人気があるのが米国です。日本と異なり今後も安定した人口増加が見込まれるため、インカムゲイン、キャピタルゲインの両面が期待でき、長期保有に適しています。また、自身の資産を円建てでのみ保有するのではなく、資産防衛の観点からその一部を外貨建てに振り替える、いわば「分散投資」に該当するため、資産のリスク分散という観点からもおすすめです。

 

ただ、留意しなければならないのがその管理の難しさです。当然言語や法律が異なるため、不動産の購入までのプロセスは日本とは勝手が異なります。州ごとに法律も異なるため、自身で勉強するか、もしくは現地での不動産売買、管理に精通した会社に依頼する必要があります。よって、投資初心者が海外不動産投資を成功させる秘訣は「信頼できる業者」を見つけることだといえるでしょう。

 

将来性の観点からいうと、新興国での不動産投資も魅力です。経済成長、人口増加に期待ができ、不動産価格上昇の可能性を秘めています。短期売買によるキャピタルゲインを目指すなら、新興国での不動産投資をおすすめします。ただ、注意すべきはカントリーリスクです。政情不安により、不動産価格が大きく変動するリスクがあります。また、米国不動産と同様、言語や法律が異なるため、管理が難しいのが特徴です。

 

【海外不動産の特徴まとめ】
・インカムゲイン、キャピタルゲインの両面に期待できる
・現地調査が難しい
・分散投資できるが、一方で価格変動リスクがある

「投資先」を検討する際に考えるべきことは…

海外不動産への投資は国内不動産に比べると労力がかかるうえ、相続手続きも困難です。しかしその一方で、うまくいけば国内不動産よりも収益面で期待することができます。投資先を検討する際には、「インカムゲインを得たいのか」「キャピタルゲインを得たいのか」「管理に手間をかけられるのか」など、自分の資産状況や目的など、じっくり考えてみることをおすすめします。

 

また、海外の金融機関から融資を受けることは、決して容易ではありません。

 

日本の金融機関においては、海外不動産物件の購入ローンを円建て、契約は日本語・日本法で取り扱っている金融機関もありますので、このようなローンを取り扱っている銀行に相談してみるのもよいかもしれません。

 

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本記事は『アパート経営オンライン』内記事を一部抜粋、再編集したものです。

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