(※画像はイメージです/PIXTA)

十分な老後の資金や子どもの教育資金を準備するためには、自助努力が必要だといわれています。そんななか、資産形成の一手法として利用されているのが「投資信託」です。しかし、投資信託は貯蓄ではなく投資であるため、資産減のリスクが存在します。本記事では、投資信託により資産を減らしてしまう投資家の特徴や、失敗を防ぐ為にやっておくべきことは何か、解説していきます。

専門家に相談しながら「運用戦略」を立てる

投資信託で失敗しないためには、戦略を立てることから始めてみましょう。初心者の場合は専門家に相談しながら運用戦略を立てるのもおすすめです。

 

投資信託の戦略について専門家に相談する場合、相談する相手はIFAがおすすめです。IFAとは、Independent Financial Advisorの頭文字を取ったもので、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれることもあります。

 

証券会社の営業に相談する方も多いですが、証券会社は株式、債券、投資信託などの取引を行うときに窓口となる会社です。そのため、その人にとって適切なアドバイスをするのではなく、その証券会社が売りたい商品をすすめられてしまう可能性があります。

 

IFAは証券会社と業務委託契約を結んでいるケースが多いですが、証券会社の社員ではありません。中立的な立場のため、一人ひとりに合わせた最適な戦略を初心者でも分かりやすくアドバイスしてもらえるでしょう。

投資信託におけるリスクとリターンの関係を理解する

投資信託に失敗しないためには、リスクとリターンの関係について理解しておくことも大切です。

 

投資におけるリスクとは値動きの幅や不確実性のことを指し、リターンとは投資によって得られる結果を意味しています。注意しなければならない点は、リターンにはプラスだけではなくマイナスの結果も含まれるということです。

 

一般的に大きなリターンが期待できる投資には、失敗したときのリスクも大きくなる可能性があります。一方で、リターンが小さい、つまり値動きや不確実性が少ない投資の場合、大きなリターンは期待できないものの、失敗したときのリスクも最小限に抑えることができるのです。

 

投資信託を始める場合、このようなリスクとリターンの関係を理解しておくことで、大きな失敗を回避することにつながります。

当面使う予定のない余剰資金を用いて長期投資をする

投資信託による失敗を防ぐには、生活費や使う予定があるお金まで投資してしまうのではなく、当面使う予定のない余剰資金のみを使うようにしましょう。

 

株式や債券はさまざまな要因によって値動きをするため、予期せぬ事態によって急激な値下がりが起こる可能性もあります。生活費や使う予定があるお金までも投資に回してしまうと、万が一のことが起こったときに取り返しのつかない事態に陥ってしまう危険性があります。

 

また、余剰資金で投資信託を始めることで、長期投資が可能となります。長期投資は、一時的に値が下がったとしても運用期間中に再度値上がりすれば失敗することはなく、一般的に投資期間は長いほうが収益は安定すると言われています。

 

また、長期投資であれば複利効果が得られるため一定期間ごとに利子を加えた金額が新たな元本となり、その分だけ効率良く資産を増やすことができるというメリットもあります。

 

投資信託で失敗しないためには、長期投資に加えて分散投資をすることも重要です。

 

一つの投資信託に全財産を集中投資してしまうと、万が一値下がりが起こった場合、大きく資産を減らしてしまうリスクがあります。

 

株式や債券など投資先の種類の分散や国内、海外など投資するエリアの分散、また、毎月一定額を積み立てるなどしてリスクを分散させ、一つが値下がりしても他が値上がりするなど、バランスを取りながら安定した資産運用を行うことができるようになります。

 

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