為替
先週の豪ドルの対円レートは、大幅に上昇しました。豪州準備銀行(RBA)は金融政策決定会合で、政策金利や資産買い入れペースを予想通りに維持し、来年2月の理事会での債券買い入れ縮小に前向きな姿勢を見せたことが豪ドルの買い材料となりました。また、新型コロナウイルスのオミクロン型が景気回復に与える過度な懸念が和らいだことによって市場はリスク選好的な動きとなり、資源国通貨である豪ドルは堅調に推移しました。これらを受けて、豪ドルは対円相場で大幅に上昇しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、上昇しました。RBAは景気回復に楽観的な見通しを示す中、政策金利や国債買入れ額を予想通りに維持し、来年2月の理事会での債券買い入れ縮小に前向きな姿勢を示しました。また、オミクロン型を巡る過度な懸念が和らいだことによって市場はリスク選好的な動きが強まり、豪州3年国債利回りは、これらを受けて週間では上昇(国債価格は下落)しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。オミクロン型が経済回復に及ぼす懸念が和らいだことによって市場はリスク選好的な動きとなったことや、原油高などが支援材料となり、豪州株式は堅調に推移しました。後半には、中国の大手不動産企業の経営危機への懸念が高まったことから下落する局面もありましたが、週間では上昇しました。
リート
先週の豪州リート指数は、大幅に上昇しました。オミクロン型への過度な警戒感が後退したことをうけて、リート市場はリスク選好的な動きとなりました。世界的にリート市場は上昇し、豪州リート市場も同様に大幅に上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年12月6日~12月10日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年12月14日)