(※写真はイメージです/PIXTA)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社が、2021年12月6日~12月10日のマーケットについて振り返り、「1.先週の市場動向、2.先週のアジア・オセアニア株式・リート市場、3.先週のメキシコペソ市場、4.先週のブラジルレアル市場、5.今週の主な注目材料」のそれぞれについて解説します。※本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するマーケットレポートを転載したものです。

1. 先週の市場動向

先週の市場の振り返り

<株式>

世界の主要株式市場は、軒並み上昇しました。米国株式市場は、米首席医療顧問が新型コロナウイルスのオミクロン変異株(以下、オミクロン型)の重症化リスクは高くないようだと発言したことや、11月の消費者物価指数が予想通りで金融引き締めへの警戒感が後退したことから投資家のリスク選好が強まり、大幅に上昇しました。NYダウは週間で4.02%高となりました。日本株式市場もオミクロン型への警戒感が和らいだことから反発しました。日経平均株価は週末にかけて伸び悩んだものの、1.46%高で終了しました。欧州株式市場は、オミクロン型への過度な警戒感が後退したことや米国株式市場が上昇したことを受けて上昇しました。英FTSE100指数は2.38%高、独DAX指数は2.99%高となりました。中国株式市場は、中国人民銀行が預金準備率を引き下げたことやオミクロン型への警戒感が和らいだことから上昇しました。中国本土市場の上海総合指数が1.63%高、香港ハンセン指数は0.96%高で終了しました。

 

<リート>

グローバル・リートは、オミクロン型への警戒感が後退したことを受けて、週間で2.30%高となりました。

 

<債券>

米国の10年物国債利回り(長期金利)は、オミクロン型への警戒感が後退したため投資家のリスク選好が強まり、米国債の売りが優勢となったことから、大きく上昇しました。ただ、11月の消費者物価指数は39年ぶりの高い伸びとなったものの、市場予想の範囲内であったことから、週末にかけてやや低下し、週間で0.147%上昇となりました。ドイツと日本の長期金利はほぼ横ばいでした。

 

<為替>

オミクロン型への警戒感が後退したため、低リスク通貨とされる円は売り優勢となり、主要通貨に対し下落しました。円は対ドルで、週間では0.18%の円安となりました。対ユーロでは0.39%の円安となりました。また、前週にリスクオフ(回避)の動きのなかで売られた豪ドルは大きく買い戻され、円は対豪ドルでは2.36%の円安となりました。

 

<商品>

原油価格は、オミクロン型への警戒感が後退し、リスク選好の動きが強まったことから大きく反発し、8.16%高となりました。

 

(注)最終営業日ベース。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注)最終営業日ベース。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
株式(前週比) (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
リート(前週比) (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
10年国債利回り(前週差)(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
為替(前週比) (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場

(注)最終営業日ベース。為替の変化率がプラスの場合は各国通貨高・円安、マイナス▲の場合は各国通貨安・円高。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別の株価指数(現地通貨ベース)、為替レート (注)最終営業日ベース。為替の変化率がプラスの場合は各国通貨高・円安、マイナス▲の場合は各国通貨安・円高。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(注)データは2021年9月10日~2021年12月10日。グラフの各国・地域別の株価指数は表と同じ。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別の株価指数の推移 (注)データは2021年9月10日~2021年12月10日。グラフの各国・地域別の株価指数は表と同じ。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(注)最終営業日ベース。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別のREIT指数(配当込み、現地通貨ベース) (注)最終営業日ベース。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

(注)データは2021年9月10日~2021年12月10日。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。アジア:アジア・パシフィック(除く日本)。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
国・地域別のREIT指数の推移 (注)データは2021年9月10日~2021年12月10日。S&P REIT指数の国・地域別指数(配当込み、現地通貨ベース)。アジア:アジア・パシフィック(除く日本)。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

3. 先週のメキシコペソ市場

(注)データは2020年12月11日~2021年12月10日。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注)データは2020年12月11日~2021年12月10日。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注1)先週末は最終営業日ベース。 (注2)円/メキシコペソと円/米ドルの単位は円、メキシコペソ/米ドルの単位はメキシコペソ。 (注3)メキシコペソ/米ドルの騰落率はメキシコペソの対米ドルでの騰落率。 (注4)WTI原油先物価格の単位は米ドル。 (注5)前週比は2021年12月3日から2021年12月10日まで、前月末比は2021年11月30日から2021年12月10日まで、前年末比は2020年末から2021年12月10日まで。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注1)先週末は最終営業日ベース。
(注2)円/メキシコペソと円/米ドルの単位は円、メキシコペソ/米ドルの単位はメキシコペソ。
(注3)メキシコペソ/米ドルの騰落率はメキシコペソの対米ドルでの騰落率。
(注4)WTI原油先物価格の単位は米ドル。
(注5)前週比は2021年12月3日から2021年12月10日まで、前月末比は2021年11月30日から2021年12月10日まで、前年末比は2020年末から2021年12月10日まで。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

4. 先週のブラジルレアル市場

(注)データは2020年12月11日~2021年12月10日。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注)データは2020年12月11日~2021年12月10日。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注1)先週末は最終営業日ベース。 (注2)円/ブラジルレアルと円/米ドルの単位は円、ブラジルレアル/米ドルの単位はブラジルレアル。 (注3)ブラジルレアル/米ドルの騰落率はブラジルレアルの対米ドルでの騰落率。 (注4)鉄鉱石は先物価格(米ドル)。 (注5)前週比は2021年12月3日から2021年12月10日まで、前月末比は2021年11月30日から2021年12月10日まで、前年末比は2020年末から2021年12月10日まで。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注1)先週末は最終営業日ベース。
(注2)円/ブラジルレアルと円/米ドルの単位は円、ブラジルレアル/米ドルの単位はブラジルレアル。
(注3)ブラジルレアル/米ドルの騰落率はブラジルレアルの対米ドルでの騰落率。
(注4)鉄鉱石は先物価格(米ドル)。
(注5)前週比は2021年12月3日から2021年12月10日まで、前月末比は2021年11月30日から2021年12月10日まで、前年末比は2020年末から2021年12月10日まで。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

5. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年12月6日~12月10日のマーケットの振り返り』を参照)。

 

(2021年12月13日)

 

先週の注目の「日々のマーケットレポート」

2021年12月10日 今年のマーケットを振り返る1 リート市場

2021年12月9日 今年を振り返るキーワード2 『エコ関連バズワード』総集編

2021年12月8日 豪中銀は量的緩和の2月終了の可能性をほのめかす

2021年12月7日 今年を振り返るキーワード1 『コロナ』と、『AI』によるワクチン・治療薬の進展

 

先週の注目の「市川レポート」

2021年12月9日 2021年12月FOMCプレビュー~今回の注目点を整理する

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