1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は、軒並み上昇しました。米国株式市場は、米首席医療顧問が新型コロナウイルスのオミクロン変異株(以下、オミクロン型)の重症化リスクは高くないようだと発言したことや、11月の消費者物価指数が予想通りで金融引き締めへの警戒感が後退したことから投資家のリスク選好が強まり、大幅に上昇しました。NYダウは週間で4.02%高となりました。日本株式市場もオミクロン型への警戒感が和らいだことから反発しました。日経平均株価は週末にかけて伸び悩んだものの、1.46%高で終了しました。欧州株式市場は、オミクロン型への過度な警戒感が後退したことや米国株式市場が上昇したことを受けて上昇しました。英FTSE100指数は2.38%高、独DAX指数は2.99%高となりました。中国株式市場は、中国人民銀行が預金準備率を引き下げたことやオミクロン型への警戒感が和らいだことから上昇しました。中国本土市場の上海総合指数が1.63%高、香港ハンセン指数は0.96%高で終了しました。
<リート>
グローバル・リートは、オミクロン型への警戒感が後退したことを受けて、週間で2.30%高となりました。
<債券>
米国の10年物国債利回り(長期金利)は、オミクロン型への警戒感が後退したため投資家のリスク選好が強まり、米国債の売りが優勢となったことから、大きく上昇しました。ただ、11月の消費者物価指数は39年ぶりの高い伸びとなったものの、市場予想の範囲内であったことから、週末にかけてやや低下し、週間で0.147%上昇となりました。ドイツと日本の長期金利はほぼ横ばいでした。
<為替>
オミクロン型への警戒感が後退したため、低リスク通貨とされる円は売り優勢となり、主要通貨に対し下落しました。円は対ドルで、週間では0.18%の円安となりました。対ユーロでは0.39%の円安となりました。また、前週にリスクオフ(回避)の動きのなかで売られた豪ドルは大きく買い戻され、円は対豪ドルでは2.36%の円安となりました。
<商品>
原油価格は、オミクロン型への警戒感が後退し、リスク選好の動きが強まったことから大きく反発し、8.16%高となりました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年12月6日~12月10日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年12月13日)
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