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Q 元手がないけれど大丈夫?
A 大切なのは「始めてみる」こと!
「投資をする元手がないから、余裕資金ができてから始めよう」という人は少なくありません。ですが、そのような心構えでは、いつまでたっても投資できないということになりかねません。
投資は、お金のある人がすることだと思っている人が、いまだにいらっしゃいますが、決して、そんなことはありません。投資信託の積立ならば、毎月数千円程度から始めることができます。金融機関によってはワンコインでできるところもあるようです。
「投資を始めたい」のなら、少額でもいいから始めることが大切です。始めなければ、いつになっても資産はつくれないでしょう。
ただし、毎月100円や1000円では、なかなか資産が増えません。最低でも月に5000円くらいは積み立てたいものです。本気で積立投資を続ければ、しっかり資産を築くことが期待できます。
残ったお金を積み立てる発想では、永遠に老後資金は準備できないかも…
投資は「余裕資金で」という考え方もやめたほうがいいでしょう。毎月のお給料から生活に必要なお金を差し引いて、残ったお金を積み立てる発想では、いつになっても投資資金を捻出できないし、増やせません。永遠に老後資金は準備できないかもしれません。
家計を見直して、「このくらいなら無理なく続けられそう」と思える金額を計算し、それを給料天引きで積立投資に回します。ムダな保険を解約したり、通信料金を見直せば、案外お金は生まれるものです。
毎月少額から積立投資ができ、非課税メリットもあるiDeCoやつみたてNISAは、「始めてみる」ための理想的な方法だといえます。
中野 晴啓
セゾン投信株式会社 代表取締役会長CEO
井戸 美枝
井戸美枝事務所 代表
ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士/産業カウンセラー
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