※写真はイメージです/PIXTA

「投資は余裕資金ができてからはじめよう」と考える方少なくありません。しかし、お金が貯まるのを待っていると、どんどんスタートのタイミングが先送りされてしまいます。投資金額が少なくても、速やかな開始がお勧めである理由を見ていきましょう。本記事では、「お金のプロ」が、初心者から寄せられた「iDeCo」と「つみたてNISA」に関する質問に、わかりやすく解答します。

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 Q  元手がないけれど大丈夫?

 A  大切なのは「始めてみる」こと!

「投資をする元手がないから、余裕資金ができてから始めよう」という人は少なくありません。ですが、そのような心構えでは、いつまでたっても投資できないということになりかねません。

 

投資は、お金のある人がすることだと思っている人が、いまだにいらっしゃいますが、決して、そんなことはありません。投資信託の積立ならば、毎月数千円程度から始めることができます。金融機関によってはワンコインでできるところもあるようです。

 

「投資を始めたい」のなら、少額でもいいから始めることが大切です。始めなければ、いつになっても資産はつくれないでしょう。

 

ただし、毎月100円や1000円では、なかなか資産が増えません。最低でも月に5000円くらいは積み立てたいものです。本気で積立投資を続ければ、しっかり資産を築くことが期待できます。

 

 

残ったお金を積み立てる発想では、永遠に老後資金は準備できないかも…

投資は「余裕資金で」という考え方もやめたほうがいいでしょう。毎月のお給料から生活に必要なお金を差し引いて、残ったお金を積み立てる発想では、いつになっても投資資金を捻出できないし、増やせません。永遠に老後資金は準備できないかもしれません。

 

家計を見直して、「このくらいなら無理なく続けられそう」と思える金額を計算し、それを給料天引きで積立投資に回します。ムダな保険を解約したり、通信料金を見直せば、案外お金は生まれるものです。

 

毎月少額から積立投資ができ、非課税メリットもあるiDeCoやつみたてNISAは、「始めてみる」ための理想的な方法だといえます。

 

出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」資産運用シミュレーション
出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」資産運用シミュレーション

 

中野 晴啓
セゾン投信株式会社 代表取締役会長CEO

 

井戸 美枝
井戸美枝事務所 代表
ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士/産業カウンセラー

 

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「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

本記事は、『今すぐできる!iDeCoつみたてNISA超入門』(扶桑社)より抜粋・再編集したものです。

今すぐできる! iDeCoとつみたてNISA超入門

今すぐできる! iDeCoとつみたてNISA超入門

中野 晴啓,井戸 美枝

扶桑社

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