※写真はイメージです/PIXTA

iDeCoとつみたてNISAを選ぶ場合、同じ運用商品にするべきか、それとも別のものがいいのか、悩んでしまうかもしれません。商品選びのポイントについて見ていきましょう。本記事では、「お金のプロ」が、初心者から寄せられた「iDeCo」と「つみたてNISA」に関する質問に、わかりやすく解答します。

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 Q  iDeCoとつみたてNISAで運用商品を変える?

 A  どちらも同じ投資信託で積み立てる

老後資金の準備に適したiDeCoと、さまざまな資金の準備に対応可能なつみたてNISAは、どちらも税制面での優遇がある資産運用の制度ですが、制度の設計面には違いがあります。

 

そのため、「iDeCoとつみたてNISAは、それぞれ違う投資信託で運用したほうがいいのでは……?」と悩む人がいるかもしれません。

 

結論からいうと、選ぶ商品は基本的に同じものでいいでしょう。

 

投資のプロではない普通の生活者の場合には、いろいろな投資信託に手を出すよりも、しっかりとした投資信託を1本選んで、その投資信託を信頼して投資のパートナーとして長期でつき合っていくことが最適な資産運用の方法です。

 

選ぶべきは、預貯金を積み立てるのと変わらない心持ちで、かつ将来に向けた資産の成長を合理的に見据えて、長期間持ち続けることができる商品であることが望ましいといえます。

 

出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」を加工して作成
出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」を加工して作成

「ゼロ金利下」のインフレを前提にするなら、インフレに強い資産で運用を

ゼロ金利下のインフレを前提とするなら、預貯金は最低限にしておく必要があります。

 

この先、インフレが恒常化して、実質的にお金の価値が目減りすると思うのなら、インフレに強い資産で運用することが肝心です。

 

そう考えると、株式に投資する投資信託1本で、国際分散投資ができるものを選ぶといいでしょう。投資経験がない人は、株式と債券に分散投資するバランス型の投資信託でも構いません。

 

リバランスと呼ばれる資産配分の調整もやってくれる投資信託ならば、ほったらかしておいても最終的には資産が増える可能性も高まるでしょう。

 

中野 晴啓
セゾン投信株式会社 代表取締役会長CEO

 

井戸 美枝
井戸美枝事務所 代表
ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士/産業カウンセラー

 

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本記事は、『今すぐできる!iDeCoつみたてNISA超入門』(扶桑社)より抜粋・再編集したものです。

今すぐできる! iDeCoとつみたてNISA超入門

今すぐできる! iDeCoとつみたてNISA超入門

中野 晴啓,井戸 美枝

扶桑社

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