あなたにオススメのセミナー
【関連記事】調査官の思うツボ…税務調査「トイレを貸してください」の真意
「相続税無申告」ペナルティ、あるいはそれ以上の罰が
相続税は、小規模宅地等の特例や、配偶者の税額軽減といった特例を適用せずに、相続税額が0円になれば申告する必要はありません。
しかし、本当は相続税の申告が必要なのに申告をしなかった場合、あるいは、本当はもっと財産があるのに、少ししか申告しなかった場合、その相続人にペナルティが発生する場合があります。
まず、申告をしなかった場合や、財産や税額を少なく申告した場合には、延滞税と加算税という2つの税金が、本来支払う税金に上乗せされる場合があります。
延滞税とは、相続税の申告期限までに納税しなかった税額に、遅れて納付した日数分を上乗せする、利息のような税金です。
加算税とは、納めていない税金に対し、その悪質性に応じて上乗せされる税金です。
加算税には、大きく分けて3つが挙げられます。
1つ目は、相続財産や税額を少なく申告した場合に発生する過少申告加算税。
2つ目は、まったく申告をしていなかった場合に発生する無申告加算税。
3つ目は、悪質的、いわゆる意図的にした過少申告や無申告に対する重加算税。
そして、税金を上乗せするペナルティとは別に、悪質な脱税行為は懲役刑を受ける可能性もあります。
「バレないのでは?」と考える人も多いが…
相続税は、特に税務署も慎重に調査をしています。
死亡した人の情報は、役所の死亡届で把握していますし、過去の確定申告などの情報から、相続税の対象になりそうな財産も把握していると言われています。
バレないだろうと安易に考えて、相続税の申告を怠ったり、適当に計算して提出することは絶対にやめましょう。
■動画でわかる「相続税の申告をしなかったらどうなる?」
天野 清一
税理士法人・都心綜合会計事務所
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】