(※写真はイメージです/PIXTA)

経済情報のあれこれについて解説する人は、だいたい「経済学者・景気予想屋・株価予想屋・トンデモ屋」の4つに分類可能です。投資に興味を持つ人なら、専門家の意見を聞きたいでしょうが、堂々と持論を展開している専門家が、4つのうちのどこに属しているのかを知っておくことは、とても重要です。それぞれの特徴と役割、個人投資家が参考にする方法を、経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

景気予想屋と株価予想屋は、目的に応じて「使い分け」

上記のように、景気予想屋と株価予想屋は異なるものですが、どちらが優れているということはありません。目的に応じて使う人が使い分ければいいわけです。生産計画を立てるときには景気予想屋の話を聞き、株式投資をするときには株価予想屋の話を聞く、といった具合に…です。

 

株式投資でも、美人投票の支配する短期の世界では株価予想屋の話が重要ですが、たとえば1年後に売るつもりで景気敏感株を買う、といった場合には景気予想屋の話も聞いていただければ幸いです。

 

筆者は景気予想屋であり、株価予想屋の悪口を言っていますが、趣味で株式投資(投機?)を楽しんでいるため、趣味の時間には株価予想屋の話を聞くことが少なくありません。

 

読者も目的に応じて使い分けていただければいいと思いますが、論者が景気予想屋なのか株価予想屋なのか見分けがつかない、という人も多いかもしれません。

 

その場合には、金融政策の話を詳しくする人が株価予想屋、金融政策にあまり触れない人が景気予想屋だと思えばいいでしょう。金融政策が景気に及ぼす影響はそれほど大きくありませんが、株価には大きな影響があるからです。

 

今回は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的見解であり、筆者の所属する組織等々の見解ではありません。

 

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塚崎 公義
経済評論家

 

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