■債券は、世界的に利回りが上昇しました。米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)の来年以降に予想される利上げが意識され、中短期債を中心に債券利回りが上昇しました。豪州では、豪州準備銀行が月末に国債購入を見送ったこと等から、早期の利上げ観測が高まり、債券利回りが大きく上昇しました。欧州では、景気回復期待や消費者物価の上昇等から、債券利回りが上昇しました。
■株式は、日本を除き、概ね配当利回りが低下しました。日本では、月末に控えた衆議院選挙の不透明感等により株価が下落したことで、配当利回りは上昇しました。米国では、FRBによる利上げが警戒されつつも、経済指標の改善や好調な企業業績を受けて、主要な株価指数が最高値を更新し、配当利回りは低下しました。
■リートは、世界的に配当利回りが低下しました。新型コロナウイルスの新規感染者数の減少等による経済再開への期待の高まりや、好調な企業業績を受けて、リート価格が上昇し、配当利回りは低下しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2021年10月)』を参照)。
(2021年11月10日)
関連マーケットレポート
2021年11月8日 米雇用統計で雇用者数は53万人増と好調
2021年11月4日 豪中銀は国債の利回り目標を廃止