ファイナンシャル・アドバイザーの意義
ここ数年、筆者のように資産運用の重要性を説く者がたくさん現れ、なおかつ、株式市場も「押し目買いに次ぐ押し目買い」で安定的であったためか、金融市場を「安価な手数料で家計に老後資金をもたらす存在」と考える人もいるように感じます。
しかし、金融市場は実際には、プロの投資家や投機家が大きな資金でリスクを取り、恐怖とどん欲が交わるダイナミックな場所です。また、資本主義は本質的に不安定な存在です。
日本の個人投資家は、資産運用を「自分ひとりでできる」と思わず、プロのファイナンシャル・アドバイザーやポートフォリオ・マネージャーのアドバイスやサポートを受けることを検討することがよいでしょう。
ジョギングや筋トレ、テニスやゴルフなどは、プロにお金を支払って、アドバイスを受けることが普通になりつつあります。正しいフォームで実践することが(肉体的にも精神的にも)効果的であるためでしょう。
今はまだよいかもしれませんが、今後、米連邦準備制度理事会(FRB)など世界の中央銀行は再び、金融緩和を縮小して、金融引き締めへと舵を切っていきます(ただし、日銀を除く)。マネーが十二分に供給された結果、多くのリスク資産は同じ方向を向いて、割高になっています。
重見 吉徳
フィデリティ投信株式会社
マクロストラテジスト
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