なんとも悲しすぎる…高齢者が取材で語った「人生の後悔」4つ (※写真はイメージです/PIXTA)

今回は、川口雅裕氏の書籍『年寄りは集まって住め』より一部を抜粋し、「老いの工学研究所」で実施した「人生の後悔は?」というアンケートの回答について解説していきます。

【前回の記事】悲しすぎる…高齢女性に「後悔していること」を聞いてみたら

高齢者の方に聞いた「後悔していることは?」の総括

(1)女性が感じる結婚や子育てへの後悔

 

女性が結婚を悔いている声が、とてもたくさんありました。

 

この時代には、二〇歳代の若い時期に結婚しなければ恥ずかしい(世間体が悪い)ような空気があり、親や親戚が勧める縁談を断れないような仕組みもありました。結婚は本人同士ではなく家同士の話であって、今のように、本人たちの意思を汲み取ってもらえるようなものではなかったという事情も読み取れます。

 

もちろん、離婚は有り得ない(世間から後ろ指を指されるような)選択肢で、ずっと我慢し続けていたのでしょう。結婚を後悔している人は、もちろん今も少なくないのでしょうが、その背景や理由は大きく異なるように感じます。

 

子育てへの後悔も多くありました。子どもの進学や就職は、夫から任せられた重大な使命だと認識していて、それが全うできなかったという想いの人が多いのでしょう。行きたくても経済的な理由などで進学できなかった時代。夫を含めて自分たちは無理だったが、なんとか子どもたちは“いい大学”へ“いい会社”へという一心で頑張ったのに成し遂げられなかった。

 

そんな、多様性が認められない時代を生きてきた方々ならではの振り返りに見えます。

 

(2)意思を抑えて、生きてきた

 

男性には、上司の指示や職場の空気に流されて生きてきてしまったという声が多くありました。

 

仕事に忙殺され、会社の論理に巻き込まれ、振り返ってみればずっと自分の意思を抑えたまま過ごしてきてしまった。過ぎたことを今さら……とも思うのですが、あの時に自分の意思にしたがって行動していれば、もっと良い結果が得られたかもしれず、それによって今も変わっているのではないかという想いなのかもしれません。

 

女性では、夫の言うことに従い過ぎたという声、働いていた人には「女がモノを言うな」という空気に押されて何も言わないようにしていたといった声がありました。いずれにしても、女性が言いたいことを言うのはみっともないという時代に生きてきたことを、今のような比較的それがマシな時代になって、改めて感じておられるように思います。

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『年寄りは集まって住め』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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