写真:PIXTA

大統領選が迫り、注目の高まるフィリピン。海外投資家の動きも活発になり、株式市場は回復の兆しを見せています。そんなフィリピン株式の最新情報を、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏がレポートします。

市場から期待されている、最新IPO案件

最後に新規IPOである、食品スーパー「オールデーマート社」について見ていきましょう。時価総額は140億ペソ(480億円)、公募期間は2021年10月18日~25日で2021年11月3日上場予定です。

 

去年IPOした同じ食品スーパーマーケットチェーンの「メリーマート(MM)」はIPOから3日間連続ストップ高となりましたので、期待されています。

 

マニラ首都圏にスーパーマーケット30店舗、コンビニエンスストア14店舗を展開していますが、主にアラバン、カビテ、などの南部地域で、消費意欲の高い中間層や高所得者層をターゲットにしています。2026年までに100店舗までスーパーマーケットチェーンを拡大する計画です。

 

フィリピン株式市場(PSE)は、2024年11月の証券市場開設88周年記念に向けて上場企業数を現在の270社から888社に増やす計画です。またフィリピンの国としても証券市場を活性化し、リスクマネーを市場に呼び込むことで、経済の活性化を企てていますので、フィリピン証券市場、特にIPOが非常にもりあがることが予想されます。

 

実態経済は、まだ完全回復とまではいきませんが、フィリピンの株式市場は、コロナ後の経済再開を見据えた展開になってきています。フィリピン株価総合指数は7000台を回復し、例年クリスマス商戦などで一年で一番経済が盛り上がる年末に向けて、ABキャピタルのアナリストは総合指数7500を伺う展開を予想しています。フィリピンの株式市場から目が離せません。

※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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