オンライン診療はどうしても医師の記憶に残りにくい
ところで、オンライン診療の患者は外来患者に比べ、医師の印象に残りづらいものです。『人は見た目が9割』というベストセラーがありますが、人間は視覚を使って他者を記憶する傾向が強いものです。
ところがオンライン診療では、患者の姿は狭い画面の中にしかありませんから、どうしても覚えるのが難しいといえます。
それでも医師は、診療した患者の情報をきちんと覚えておかなければなりません。そのためには、やはり会話内容をしっかり記録しておくことが大切なのです。
「医師が待たされない仕組み」で効率よく診察
オンライン診療の予約システムでは、「医師ではなく患者が待つ仕組み」を構築することが重要です。
仮に患者に対し、「10時から診察を開始する」と指定したとします。もし、医師が約束の時間に間に合わなければ患者からはクレームが寄せられるため、医師は10時までにオンライン診療システムに入る必要があります。
ところが、患者のなかには約束を守らない人がたくさんいますし、ひどいときには連絡もなく診察をすっぽかす人すらいます。その場合は、医師の側がずっと待たされる羽目になるわけです。クリニックのなかで最も時給が高いのは、いうまでもなく医師です。その医師が時間を空費してしまうのは、クリニックの経営にとって大きなマイナスです。
そこで複数の患者に対し、「あなたは●時●分からX時X分までの間に診察する」というやり方を採りましょう。これなら、医師が患者の都合に合わせて待つことはなくなります。また、患者側もそれほど大きな不満をもちません。
なぜなら、オンライン診療の場合、患者は自宅などで待機しているため、テレビを見たりスマホを操作したりしながら診察時間を待つことができるからです。
私の院ではオンライン診療を15分ずつの時間帯に分け、それぞれに3人ずつ患者を入れるようにしています。こうすれば、患者の待ち時間は最小限に抑えることができますし、患者の遅刻などで医師が待ちぼうけを食らわされるリスクもほとんどなくなります。
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