1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は高安まちまちとなりました。米国株式市場では、NYダウが小幅安となる一方、ナスダック総合は最高値を更新しました。注目された週末の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回り、景気回復への懸念からNYダウが下落する一方、早期の量的金融緩和の縮小(テーパリング)観測が後退したことから、ナスダック総合は一段と上昇しました。NYダウは週間で0.24%下落しました。日本株式市場は、前週末の米株式市場上昇を受けて週初から上昇して始まり、週末にかけて一段高となりました。日経平均株価は28,000円を回復した後も連日続伸し、週末には菅首相の総裁選挙不出馬の表明を受けて次期政権の経済対策期待から2カ月ぶりに29,000円を回復しました。週間では5.38%の大幅上昇となりました。一方、欧州株式市場では、独DAX指数が0.45%、英FTSE100指数が0.14%の小幅安となりました。中国株式市場は、発表された製造業PMIが弱かったものの、中国政府の景気支援策への期待から上昇しました。中国本土市場の上海総合指数は1.69%、香港ハンセン指数は1.94%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、株式市場の底堅い動きや長期金利の落ち着きを支えに堅調な展開となり、週間で2.47%上昇しました。
<債券>
主要国の長期金利はやや上昇しました。米国の10年物国債利回りは、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内のテーパリングが意識されるなか、週間では0.016%上昇しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも上昇しました。
<為替>
円相場は、市場予想を下回る米雇用統計を受けて対ドルで0.28%の小幅な円高となりました。一方、ユーロが対ドルで上昇したことから、対ユーロでは0.52%の円安となりました。また、豪州でワクチン接種が進展していることなどから、対豪ドルでは1.75%の円安となりました。
<商品>
原油価格は、米国の原油在庫が減少していることなどが支えとなり、週間で0.80%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年8月30日~9月3日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年9月6日)
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