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争族、離婚トラブル、労働問題…弁護士事務所には今日も様々な相談が舞い込みます。本連載では、弁護士法人アズバーズ代表の櫻井俊宏氏が、実際に寄せられたトラブル事例を紹介し、具体的な対策を解説します。※プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。

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「やっぱり…」妻絶句。不倫が発覚した場合の法律問題

1 LINEに女のとんでもない画像が!?

 

「じゃあ、出張行ってくる」

「うん、気を付けて。いってらっしゃい」

 

そういって、夫は家を出ていきました。

 

「名古屋まで出張なんだ」と聞いたのは8日前のこと。私は今日まで疑いの気持ちを隠し続け、夫を送り出しました。

 

実は最近、夫が私の目をしっかり見ようとしないのです。それに洗濯物に出したワイシャツには、嗅いだことのない香水の匂いがついています。不安な思いが拭えない私は、先日インターネットでGPSを購入して、夫の車につけました。

 

さっそく確認してみたら。

 

「やっぱり…」

 

夫の車は東北のほうへ向かっていました。

 

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一度寝るとなかなか起きない夫。出張から帰ってきた当日、テーブルに置かれたままのスマホをこっそりと手に取り、寝ている夫の指を押しつけてみました。指認証はうまくいき、携帯電話を開くことができました。

 

「なにこれ!?」

 

LINEのやりとりを見て、私は絶句しました。

 

夫と卑猥な行為をしている女の画像がたくさん出てきたのです。男のほうは夫に間違いありません。驚きましたがすぐに冷静になり、夫のスマホの画像ごと私のスマホで撮りました。ほかにも目を覆うようなやりとりと画像が多数あったので、すべて写真に収めました。女のものと思われる電話番号もあったので、それも撮りました。

 

「『妻とは全然うまくいってなくって』とか書いてる…許せない…」

 

私は弁護士に頼んで夫との離婚調停を進めつつ、女へ賠償請求の裁判をしました。その際弁護士は、相手にプレッシャーをかけるために、女が縛られた画像をあえて証拠として提出せず「今後LINEに残った画像を提出予定である」と主張しました。

 

これにより女は「自分の縛られた画像を裁判所に提出されてはたまらない」と思ったのか、すぐに不倫の賠償としては破格の400万円という金額で和解をしてきました。

 

少しは胸がスッとしました。今後は夫にもとことん責任を追及していきます。

 

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