「先が見えない…」自宅介護が限界なとき、「残される選択肢」

相沢 光一
「先が見えない…」自宅介護が限界なとき、「残される選択肢」
(※画像はイメージです/PIXTA)

「長く介護を続ける秘訣は、頑張らないこと」だという。終わりの見えない介護は息抜き、手抜きが必要だという。そして在宅介護が限界にきたとき、家族に残された選択肢は…。※本連載は相沢光一著『介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ』(河出書房新社)より一部を抜粋、再編集したものです。登場するケアマネの方々、サービス事業者の方々のお名前は、すべて仮名です。

有料老人ホームは入居費や利用料は高額に

介護医療院は、2018年4月に導入が決まったばかりの施設です。財政危機にある自治体はなかなか建設に踏み切れず、また、2017年度に廃止が決まった「介護療養型医療施設」からの移行も順調には進んでいません。47都道府県には、介護医療院がまだ1か所もないところがあるほどで、入院したくてもできない状況がしばらくつづきそうなのです。

 

ということで、公的施設では特養、民間施設では有料老人ホームが、選択肢になります。しかし、どちらもメリット、デメリットがあります。

 

特養は1か月の利用料が9万~13万円といったところで、ほかの高齢者施設とくらべても安いのですが、入所するまで長期間待たなければなりません。

 

いっぽう、有料老人ホームは多くの企業が参入しているだけあって、選択肢は多いですが、入居費や月額利用料は高価になります。施設入所も簡単に結論が出せるものではないのです。

 

ただ、良いケアマネは、利用者への担当としては最後の仕事になる施設入所にかんしてもアドバイスをつづけます。初めから最後までしっかりと対応するのが、ケアマネとしてあるべき姿なのです。

 

相沢 光一
フリーライター

 

 

介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ

介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ

相沢 光一

河出書房新社

有能な人が担当になればラッキー。ところが、そうでない人だと…。介護サービスを受ける際の中心的な存在であるケアマネージャー。その良し悪しはどこで判断できるのか、「もっといい人を」と思ったら、どう対処すべきか。著者…

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