(※写真はイメージです/PIXTA)

10年に一度の「外壁塗装」は、大切なマイホームの寿命を伸ばす大切な工事です。納得のいく仕上がりにはそれなりの費用が必要ですが、やはり安く済ませられるに越したことはないでしょう。そこで本稿では、外壁塗装の費用を上手に抑える方法をご紹介します。うまく組み合わせれば10万円単位で安くすることも可能ですから、「外壁塗装したいけど、費用は極力抑えたい」と悩む人はぜひ参考にしてみてください。

自治体によっては「約10~20万円」の助成金

自治体ごとに違いはありますが、多くの場合、外壁塗装費用の約1割、10万~20万円を上限に助成しています(【⇒画像を見る:自治体の「助成金・補助金制度」の例】)。申請の条件は自治体ごとに違ううえ、そもそも助成金制度を設けていない自治体もあります。助成金の申請を検討するときには、事前にお住まいの自治体のホームページで内容を調べてみてください。

 

申請の条件としてよく挙げられているのは「断熱工事を施すこと」で、実際の工事内容としては外壁や屋根に遮熱塗料を使用する、二重窓にするなどの例があります。

 

住宅の断熱性が高まると住宅内は外気の影響を受けにくくなり、冷房や暖房の使用頻度を下げられます。すると電気やガスの使用量と二酸化炭素の排出量が減り、結果として都市部の気温が高温になるヒートアイランド現象を抑えることにつながるというわけです。このため、断熱工事は省エネ工事とも呼ばれます。

 

自治体のホームページには、助成金の説明が大変分かりづらく、そもそも案内を見つけることすら難しいものも少なくありません。そんなときは、助成金・補助金に詳しいスタッフがいる塗装業者を選ぶのも1つの手です。申請手続きをしてくれることもあるため、上手に活用してください。

 

助成金の対象である場合、申請に必要な書類(図表3)を集めることになりますが、なかでも業者からの見積書は必須です。自治体によっては、使う塗料が指定されている場合もあるので、種類の明記された詳細な見積書が必要になります。なお、助成金の手続きは施工前に行う必要がありますのでご注意ください。

 

[図表3]申請に必要な書類のリスト例

 

 

輿石 雅志

株式会社ドアーズ 取締役社長

外壁診断士、外壁アドバイザー

 

 

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※本連載は、輿石雅志氏の著書『マイホームの外壁塗装 完全成功読本』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

マイホームの外壁塗装 完全成功読本

マイホームの外壁塗装 完全成功読本

輿石 雅志

幻冬舎メディアコンサルティング

【スゴ腕の外壁診断士による「住宅メンテナンス」の必読書!】 一生に一度の買い物と呼ばれるマイホーム――。 しかし、マイホームを健康に保ち、寿命を延ばすためには、人間の身体と同じように定期的な点検とメンテナン…

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