一緒に「屋根塗装」を行えば約20万円もお得
【同時に屋根塗装も行う】
実は、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、20万円ほど安くできる計算になります。なぜなら、別々に塗装した場合は2回分必要になる足場代が、同時に行えば1回分で済むからです。塗装工事にしっかり安定した足場は必要不可欠と覚えておいてください。だからこそ外壁と屋根を同時に塗装して、きちんとした足場を1回分組むことが、職人さんにとっても依頼する側にとってもメリットが大きいのです。
屋根も外壁と同様、10年ごとに塗装し直すのが理想です。築10~15年ほど経っていてまだ再塗装をしたことがない住宅は、外壁と屋根の塗装工事を同時に行うのに良い時期といえます。
外壁塗装の閑散期…「夏・冬」は値引きのチャンス
【季節によっても費用に差がある】
外壁塗装工事で人気の季節は、春(3~5月)と秋(9~11月)です。というのも外壁塗装を行うには、それに適した気候条件があるからです。
●気温が5℃以上
●湿度が85%以下
●強風、降雨、降雪がない
●結露が発生していない
これらの条件を満たさない環境で塗装すると、塗膜の膨れや剥がれといった不具合を起こす可能性が生じてしまいます。一般的には、春と秋はこれらの条件を満たす日数が多いので、塗装工事の依頼が集中しがちになるのです。そのため、この季節は「リフォームシーズン」とも呼ばれています。
一方、夏や冬は塗装業者にとっては閑散期となるため、工事を契約してもらうために値引きしてくれる可能性が高まります。工事内容や使用する塗料によっては、狙い目かもしれません(【⇒画像を見る:季節別のメリット・デメリット】)。
繁忙期は工事日程が詰まっているため、契約してもすぐに工事がスタートできる可能性は低いと考えるべきです。希望どおりの時期に工事を実施したい方は、少なくとも2~3ヵ月には業者に希望時期を伝えるようにしてください。
破損部分があれば「火災保険の対象」となる可能性
火災保険を適用できれば、外壁塗装の費用を大きく補償される可能性があります。火災保険には大きく分けて3種類あり、それぞれ補償の範囲や対象が違うため、必ず加入している保険の種類を確認してください。
①火災保険:家屋や家財など・補償対象は火災、落雷、強風、雪、爆発など
②総合保険:家屋や家財など・補償対象は火災保険に加えて盗難や落書きなど
③オールリスクの火災保険:家屋や家財、街灯など・補償対象は総合保険に加えてガラス破損など
ここで注意したいのは、経年劣化は補償の対象にならないことです。保険はあくまで予期せぬ事態に備えるためのものであり、必ず起きる経年劣化に適用されないのは仕方ありません。外壁塗装に火災保険が適用されるケースは、災害や事故によるものがほとんどです。
ただし、経年劣化と思い込んでいた破損部分が実は台風で壊れたものだったというパターンもあります。このような原因の判断は、専門のスキルがなければできません。気になる破損部分があるときは、保険会社に認められた鑑定士である損害保険鑑定人に見てもらう必要があります。
保険を適用できるのは、被害発生から3年以内という条件付きであることが多いため、申請は先延ばしにしないことが大切です。火災保険の適用に心当たりがある場合は、早めに保険会社に相談してください。また、火災保険の適用や申請などの相談に対応してくれる業者もいます。