「継がなくていい」歯科医一家に生まれた娘が語る両親の壮絶 (※写真はイメージです/PIXTA)

医者のこどもは可哀想、裕福、継ぐのが当然。本やドラマの世界で様々な描かれ方をする彼ら。実際は、医者である親たちにどのような思いを抱いているのだろうか。今回は、歯医者一家に生まれた一人の女性に、歯医者だからこその両親の苦悩を語ってもらった。

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父は歯科医、母は衛生士の歯医者一家

父は歯科医、母は衛生士。

私はそんな歯医者一家で育ちました。

 

「歯医者なんてお金持ちだし羨ましい」

「お父さんとお母さんに治療してもらえていいよね」

 

幼少期からそんな風に言われてきました。

悪い気はしなかったし、実際そうでした。

 

でも歯医者一家の娘として生きてきて思うことは、それだけじゃないんだよな、
ということです。

 

歯医者であり開業医だからこそ抱える、父や母の苦悩をたくさん見てきました。
そんな父と母、そして家族の話をします。

休憩室で授乳しては、すぐ治療に戻る

父が開業したのは5歳年上の姉が生まれた年。

 

敢えてそんな大変な時に開業しなくても……そう思いますが、結婚して5年目でやっと授かった子ども。2人に産まない選択肢はなかったと思います。

 

そして数年にわたり準備してきた開業についてもそれは同じ。2人は覚悟を決めて育児と開業をスタートさせました。

 

でも、やはり大変さは想像以上のもの。父は開業医として成功するため朝から晩まで治療し、家にも仕事を持ち帰り夜中2、3時まで働く日々。

 

一方の母も、産後の体に鞭打ち、衛生士の休憩室に授乳しに行っては、治療に戻るという乳飲み子を抱えながらのハードワーク。

 

どちらも想像を絶する大変さだったと言います。

喧嘩が始まると耳をふさいで布団にくるまっていた

そうして若き2人が頑張り、病院も軌道に乗ってきた5年後に私が生まれました。順調に経営出来てはいたものの、相変わらず多忙を極めていた2人。家族として家でも一緒、仕事場にいてもずっと一緒。当然揉めることも多くありました。

 

恐らく2、3歳でしょうか、両親は私が物心ついた時から激しく言い合いをしていました。普段は優しい父と母が仕事の話になると声を荒げ言い合う。

 

それが嫌で嫌で、本当に嫌で…。

 

喧嘩が始まると耳をふさいで布団にくるまることが高校生まで続きました。

 

当時、普段は仲良しなのに、仕事のことでそんなに喧嘩ばかりするなら母が仕事をやめてしまえばいいのに、と本気で思っていましたし、そう伝えていました。でも、結婚した今だからこそわかりますが、家でも仕事でも夫婦一緒って、ものすごく大変なことですよね。

 

もちろん父も母も仕事に私情は持ち込みませんが、それでも夫婦だからこそイライラしてしまうこと、目についてしまうことってあると思います。

 

私は夫のことが大好きで、ずっと一緒にいることを苦に感じることはありません。ですが、仕事まで一緒となると、さすがに少しは離れたい!と叫びたくなってしまうでしょう。

フリーライター

九州大学農学部卒。文学部に入学後1年で、乾燥耐性作物の研究をするため農学部に編入。卒業後は農学研究員として3年勤め、野菜の品種改良に携わる。
退職後は、2020年よりフリーライターとして活動。
趣味は猫と遊ぶこと、読書、ハンコ作り。

著者紹介

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