今回は、「酒税法」と「たばこ税法」の概要を見ていきます。※本連載は、公認会計士・税理士の梅田泰宏氏の最新刊、『これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール改訂新版3版』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋し、仕事と生活に関わる「税金のしくみ」について紹介します。

酒税は減額傾向、たばこ税は増額傾向にある

お酒やタバコの値段の中に「酒税」「たばこ税」が含まれていることはご存じでしょう。それぞれにちゃんと「酒税法」「たばこ税法」などの税法があるのです。

 

どちらの税法もときどき税制改正があり(酒税は一部、租税特別措置法)、改正前と比較すると、何が増税傾向で何が減税傾向なのかがわかるはずです。

 

現在の税率を、わかりやすく換算すると下記図表のようになります。

 

[図表]酒税・たばこ税の税額は?

軽減税率となっている清酒・ビールの税率は見直しへ

酒税は国税1本ですが、たばこ税は、国税のたばこ税、地方税の道府県税、市町村税、さらに国税のたばこ特別税まであって4本立てです。すべて消費者が負担する税金ですが、納税義務者は製造者か輸入者となります。

 

税率は、酒税では種類・品目・アルコール度数により細かく変わります。清酒・ビールは、特例措置で軽減税率となっていますが、類似する酒類の税負担の公平性も踏まえて、見直しが行なわれる方向です。

本連載は、2016年4月2日刊行の書籍『これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール改訂新版3版』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

これだけは知っておきたい 「税金」のしくみとルール 改訂新版3版

これだけは知っておきたい 「税金」のしくみとルール 改訂新版3版

梅田 泰宏

フォレスト出版

税金は、私たちの生活に密接に関わっています。 税金は「景気の調整」や「政策の手段」という役割を担っているため、 政府が税金を操作することで景気を抑制・刺激したり、 政策に沿うように私たちの行動をコントロールしてい…

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