(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査官には年間20件の「ノルマ」が課せられるといいます。本記事では、「調査ノルマ」など税務調査官の知られざる実態を見ていきます。※本連載は、石川博正氏の著書『税務調査で泣きをみないとっておきの知恵 ―税金を合法的に逃れる方法あります』(さくら舎)より一部を抜粋・再編集したものです。

税務調査官が「営業マン」に似ているワケ

税務調査を担当する職員は、一人だいたい20件というノルマを課せられているそうです。営業ノルマに近いイメージでしょうか。

 

これが多いか少ないかは判断が難しいところです。簡単に終わる案件と長くかかる案件の両方がありますが、平均1案件5.5日を目安に仕上げるという数字目標があるようです。計算すると1日8時間労働で、調査に1日使って、7〜12月の6ヵ月でちょうどできるくらいですね。

 

ここで、実際に税務調査に訪れる人々がどんなタイプかをざっと説明しておきましょう。

 

実際に臨場する税務調査官には、いかにもお役所的な威圧感を漂わせるような人はあまりいません。多いのは、物腰がやわらかで丁寧な、いわゆる営業マンのような、感じのいい人たちです。

 

意外ですか? でもこれには理由があります。彼らの人当たりがいいのは「調査に協力してもらうため」です。

 

税務調査官も人間、ふつうの勤め人です。いろいろな人がいます。いかにもお役所仕事風で決められた職務をきっちり几帳面にこなしたい人ばかりではなく、悪質な不正行為と見なされる「仮装」「隠蔽」行為や大きな脱税を見つけて活躍したい人、なかには仕事なんかさっさと終わらせて早く帰りたい人もいるでしょう。

 

いずれにしても調査を円滑に進めるには、対象者であるあなたの同意と協力が必要不可欠なことを、彼らは知っているのです。

 

 

石川 博正

税理士法人エール 税理士・公認会計士

 

 

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税務調査で泣きをみないとっておきの知恵 税金を合法的に逃れる方法あります

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石川 博正

さくら舎

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