(※写真はイメージです/PIXTA)

子どもに「なぜ勉強しなきゃいけないの?」と言われて、言葉に詰まった経験はありませんか。受験生から「キムタツ」の愛称で親しまれる筆者は、かつて英語教諭として灘校や西大和学園に勤め、500人以上の教え子を東大に合格させました。そんな筆者は、子どもに勉強する理由を聞かれたら「絶好の機会」であると語ります。筆者なら、どう応えるのでしょうか。※本連載は、木村達哉氏の著書『「東大に入る子」が実践する勉強の真実』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

教員時代も「勉強しなさい!」とは言わなかった

私は灘校の生徒たちに、何が何でも勉強しないといけないとは言いません。今は勉強をせず、他のことをがんばっているのであれば、それはそれでいいのではないかと思っていますので、私は何も生徒に言いません。

 

何一つ努力していない生徒には「何か始めたほうがいいんじゃないかな」とは言います。まったく動いていないと、物理の慣性の法則と同じで、人間は動いていないという状態を維持しようとするものですから。

 

スポーツでも音楽でもなんでも、打ち込んでいるものが一つでもあるのなら、それが勉強に向かうのを待つようにしています。中学生や高校生になれば、他人が勉強しろと言うだけで、本人に響くことなどありませんからね。

子どもに言うべきは、さまざまな「勉強する理由」だけ

ただ、「先生、なぜ勉強しないといけないんですか」と聞かれたときは絶好の機会ですから、その生徒と向き合ってじっくり話をするようにしています。補習や再テストなんかより、しっかりと話をし、その子のハートに火を点(つ)けるほうがよっぽど大事ですからね。

 

勉強は自分のレベルを上げることですから、まずはそれを伝えます。人にやらされるものではなく、自分のレベルを上げたいなと思ったときに行動しますよね。それを勉強と呼ぶのだということを伝えるのです。そして勉強すると確実に力がついてきますので、勉強前よりも人生が楽しくなります。できなかったことができるようになるのですから、楽しくないわけがありません。それを伝えます。

 

できるようになれば教えたくないですか。自分の力を誰かに使ってほしくないですかね。野球がうまくなったら誰かに見てもらいたくないですか。ギターが弾けるようになったら誰かに聞いてほしいですよね。英語ができるようになったら、その力を活(い)かして何かしたくなります。数学や理科ができるようになれば、それが他人の幸せにつながることはたくさんあります。医師にしてもそう、建築士にしてもそう、科学者にしてもそうです。勉強は自分の幸せと他人の幸せにつながるのです。これは素晴らしいことです。

 

また、現実的な側面として、勉強する人としない人では年収が違ってくることなども包み隠さず伝えています。これは当然のことですよね。力がついた人とそうでない人、他人を助けられる人とそうでない人では、神様からいただけるプレゼントの量は異なるはずです。

 

ちなみに、東京都の50代と地方の50代では10年間で3000万円から4000万円の差が出ることも伝えています。東京都の50代と大阪府の50代でも2000万円近くの差が生まれます。物価はほとんど変わらないのに。これはあくまでも平均値ですけれども、中高生なら知っていてもいい事実です。

 

いろんな「勉強の理由」を伝えます。あとは自分で考えればいいのです。勉強しなさいとは言いません。自分で納得した生徒は、勉強へ向かうモチベーションが違ってきます。自分で立ち上がるのを待つのが最善手なのです。そういった子は、場合によっては時間がかかるかもしれませんが、間違いなく成績が上がってくるのです。

 

木村 達哉

作家、元英語教師

 

 

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    木村 達哉

    KADOKAWA

    30年を超える指導経験で分かった、東大合格者を出す家庭の共通点とは? 勉強の意味を知り、正しい勉強のやり方を知っていれば、どんな子でも東大は合格できる! 難関大学合格のために欠かせない「勉強体質」を家庭でいか…

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