個人で利益を狙う人、実業に抵抗がない人ならOK!
●個人なら一般的な投資商品よりもフランチャイズがおすすめ
ではここまでをまとめて、フランチャイズ投資がおすすめと言えるのはどんな人かをお話します。
もちろん、自分の投資目的を比較して考えていただくのが一番ですが、私の考えるおおまかな傾向について解説しますので、参考にしていただければと思います。
端的に言えば、個人で利益を出そうとしていて、かつ実業に抵抗がない人は一般的な投資手法よりもフランチャイズ投資の方が良いと思っています。
逆に、大手事業法人や金融機関がうまく資金を運用したいと考えるなら株式等の一般的な投資商品の方が良いかもしれません。
●一般的な投資のセオリーは大資本を持つ企業のためのもの
基本的な投資というのはこれまでに説明してきた通り、利回りを平均より極端に大きくすることは困難です。例えば株式投資なら期待値5~7%というのは変わりません。
ではどこで収益に差が出るかというと、簡単に言ってしまえば投資額です。100万円を5%で運用しても年間5万円しか稼げませんが、1億円を5%で運用すれば500万円の利益が出ます。
「投資の教科書」的な本に書いてある様々なセオリーというのは、基本的にこのような大きな金額を運用できる人、つまり大手事業法人や金融機関での戦略に基づいています。それを普通のサラリーマンや、一般的な収入の人がマネしても、大きく稼ぐことはできません。
よく「長期・分散・積立」と言われますが、個人が毎月5万円を年利5%(複利)で20年間積み立てた場合、元金1200万円に対して、発生する利息は約620万円です。銀行に預けておくよりはるかにマシですが、例えば「近い将来に独立して自由な生活をしたい!」とか、「会社が倒産しても問題ない副業収益にしたい」と考えるのであれば、まったく足りない数字でしょう。
●長期・分散は十分な収益を生めるようになってから
自分の資産をどのような対象に分散するかを意味する「アセットアロケーション」の考え方においては、たいてい預貯金・債券が含まれます。しかし、前にも書いた通り預貯金・債券のリターンは国内・国外(先進国)共に超低利回りとなっており、お金を稼ぐという意味において本来投資する価値のない商品です。
なぜ意味のない債券が多くのアセットアロケーションの例や、投資信託の商品として入っているのか。それは、その元となるセオリーが「一般的な収入の個人が稼ぐため」ではなく「大資本を持つ企業が余剰資金を効率的に運用するため」に考えられているからに他なりません。
すでに使い切れないくらいの十分な収入のある人であれば、こういったリスクヘッジに重点を置いた運用をしても良いでしょうが、そんな人はほとんどいないはずです。まだ収益が十分でないのであれば、リスクヘッジは最低限にとどめ、「まずどうやって収益を伸ばすべきか」を考えるべきではないでしょうか。
古川 暁
ロータス・インターナショナル株式会社 代表取締役
公益社団法人日本証券アナリスト協会 検定会員
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