■新型コロナウイルスに対するワクチン接種が米欧を中心に進展し、景気回復期待が一段と高まっていました。しかし足元では、米欧も含めて世界的に感染力の高い変異ウイルスの感染が拡大しています。ワクチン接種は多くの国・地域で進んでいますが、感染者数や重症者数などの推移に引き続き注目が必要です。
■経済活動の再開などを受け、米国ではインフレが高まっています。6月の消費者物価指数は2008年以来の高い伸びとなっているほか、雇用情勢も堅調さを維持しており、これらの最新のデータに注目です。今後もインフレの上振れが続くと、テーパリングなど金融政策の早期正常化の思惑が高まりやすくなりそうです。
■一方緊急事態宣言が再発出されている日本では、ワクチン接種進展の遅れが懸念されています。こうしたなか、8月には4-6月期のGDPが発表予定であり、足元にかけて経済にどのような影響が出ているのか注目されます。
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(2021年7月27日)
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