(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

過去の引き締め局面では割安、金融株が上昇

■米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6月17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「資産買入れ縮小(テーパリング)の議論を開始するか議論した」と、慎重な言い回しながら近い将来の資産買入れ縮小を示唆しました。

 

(注)米金融政策の局面はFRBのスタンスから弊社にて判断。データは2004年1月1日~2021年7月16日。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
S&P500と米金融政策の局面 (注)米金融政策の局面はFRBのスタンスから弊社にて判断。データは2004年1月1日~2021年7月16日。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

過去の金融引き締め局面では株価は概ね堅調

■2004年6月以降のFRBによる金融緩和縮小・金融引き締め局面は4回あり、そのうち3回で米国株式市場は上昇しています。

 

■各局面の業種別のパフォーマンスを見ると、金融株が概ね堅調となっています。また、バリュー(割安)、グロース(成長)の区分では、概ねバリュー株が堅調となっています。

 

■ただし、2018年の金融引き締め局面のように、利上げに加えバランスシートの縮小も行われると、株価は下落しバリュー株や金融株も弱含みます。

 

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
S&P500の局面ごとの騰落 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

■現在は利上げもバランスシート縮小もまだ議論される見通しすら立っておらず、実施は数年先と見られます。弊社では過去のテーパリング局面と同様に、今後も景気や業績の回復に伴って株価の上昇基調は続くと見ています。

 

(注)太字は米国株式市場全体を上回ったセクター (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
S&P500の局面ごとの業種別騰落率 (注)太字は米国株式市場全体を上回ったセクター
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『米金融政策と業種別株価の動きを検証』を参照)。

 

(2021年7月21日)

 

関連マーケットレポート

2021年7月9日 主要な資産の利回り比較(2021年6月)

2021年6月29日 テーパリングと株価の動きを検証

 

 

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧