為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。世界的に変異ウイルスによる感染が拡大しており、為替市場はリスク回避的な動きが強まりました。シドニーではロックダウン期間が一週間延長されました。また、NY原油先物(WTI)の下落は資源国通貨売りにつながりました。これらにより豪ドルは対円相場で下落しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。7月6日に豪州準備銀行(RBA)が金融政策決定会合でテーパリング開始を発表したことを背景に豪長期金利は一旦上昇しました。その後、世界的な変異ウイルスの感染拡大懸念が高まったことを受けて市場にリスク回避的な動きが強まり、世界的に長期金利は大きく低下しました。豪州3年国債利回りはつられて低下(国債価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。豪州ではシドニーなどのロックダウン実施の影響を受け、7月6日に発表された豪消費者信頼感指数は3ヵ月ぶりの低水準となりました。変異ウイルス拡大によってロックダウンが延長となるなど経済活動が制限されるなどの懸念により、週間では豪州株式は下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。変異ウイルスの拡大による主要国の長期金利低下などを受けて世界的にリートは上昇しましたが、豪州ではシドニーのロックダウンの期間が延長されるなど景気回復の遅れが懸念されたことにより、豪州リート市場は下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年7月5日~7月9日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年7月13日)