SNSには、死亡時に自動アカウント消去機能がある
最初に、使っているデジタルサービスをすべて書き出してください。デジタルサービスには、
□アプリ
□SNS(Facebook、Twitter、Instagram、LINEなど)
□ネットショッピング(Amazon、楽天、ヤフーショッピングなど)
□動画配信サービス(Netflix、U-NEXT、YouTubeなど)
□音楽配信サービス(Apple Music、Amazon Music Unlimitedなど)
□ネット口座
などが考えられます。併せてIDやパスワードを書いておきましょう。この際に利用しているデジタルサービスを見直すのもいいことです。デジタルの断捨離ですね。
次にしてほしいのが、遺されたデータを自分の死後、どうしたいかを考えることです。
例えば、「家族が遺したいと考える写真や文書は遺し、あとは処分してもらう」とか「すべてなにも閲覧せずに消去してもらう」「サブスクは速やかに解約してもらう」などです。
こうした情報や要望を家族と共有しておけば、安心です。
また、クラウドやスマートフォンに保存されている写真や連絡先などのデータは、あらかじめ取捨選択をし、遺しておくべきものは「SDカード」「USBメモリ」「CDーROM」などの外部媒体に保管しておきましょう。消去されるリスクが減らせます。
パソコン上のソフトではなく、オンライン上のサービスで保存されている文書は、未整理のままだとずっとオンライン上に残ってしまいます。不正に利用されたり、流出の危険性もあるので、整理して外部媒体に保管したほうが安心です。
もう一つ、FacebookなどのSNSに残った情報については、「そのまま放置する」か「アカウント削除」する以外に、アカウント管理をしてくれる管理人を探して「追悼アカウントとして管理してもらう」方法があります。あえてアカウントを残すという方法もあり、かもしれません。今年他界した友人は、娘さんがSNSの本人アカウントを使って、亡くなった報告をしてくれました。
また、SNSを運営する会社によっては「死亡時に自動的にアカウントが消去される」システムもあります。家族にSNS運営会社へ死亡連絡をしてもらわないといけないわけですが、使用しているSNSがそうしたサービスをしているかどうか、事前に調べておくといいでしょう。
菊田 あや子
リポーター
一般社団法人終活協議会理事
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