ウエディングや企業プロモーションなど、感動的な表現に重点を置いた映像制作を行いながら自社運営の映像スクールを主宰する村崎哲也氏の書籍『伝わる映像 感情を揺さぶる映像表現のしくみ』より一部を抜粋し、感情を揺さぶる映像表現のしくみについて解説していきます。

よい映像表現とは「伝えたいこと」が「伝わる」こと

映像制作の目的のほとんどは、なんらかの情報やメッセージを誰かに伝えることです。そのため見た人に伝えたいことが伝わっているかどうか、これが表現における善し悪しのすべてといってもいいでしょう。


「伝えたいことなんか別にない! 映像なんておもしろければいいじゃないか!」と思われる方もいるかもしれません。しかし趣味や遊びだろうと「伝えたいこと」がない映像など存在しないのです。

 

「好きなものの魅力を伝えたい」

「驚いた出来事を伝えたい」

「美しい景色を伝えたい」

「この場の空気感を伝えたい」

「新しい発見を伝えたい」

「湧き上がる表現欲求を伝えたい」

 

このように映像を作って人に見せたいという意思があれば、作り手が言葉として意識していないだけで、必ず伝えたいことは存在します。とはいえ多くの人は「伝える」意思はもっていても「伝わる」表現はできていないのが現実です。

「伝える」と「伝わる」の違いとは?

「伝える表現」とは発信側が情報を一方的に相手へ受け渡すことで、相手の感情を考えていません。そのため受け手は認識はしても心には響いていないため、深い理解はしてもらえず行動を起こしてもらえません。

 

「伝わる表現」は常に相手の感情を考えながら、情報を受け渡していきます。「伝えたいこと」を相手の心に深く響かせることができれば、行動を起こしてもらいやすくなるからです。

 

一方的に「伝える」 だけでは、その瞬間は理解してもすぐに忘れてしまいます。しかし見る人の心を動かし「伝わる」状態で得られた知識は長く記憶に残るため、時間が経っても忘れにくくなります。

 

伝える+感情の動き=伝わる

 

表現とは作品を通じたコミュニケーションです。こちらが言いたいことを言ってばかりでは人は耳を傾けてくれません。映像はライブと違い相手の顔が見えない表現媒体です。だからこそ見る側の気持ちを常に考えながら表現をしなければなりません。

 

どれだけ「伝えたいこと」があっても見る側の感情が動かなければ「伝わる」ことはありません。どれだけ感情を動かしても「伝えたいこと」がなければ作る意味がありません。
映像表現とは「伝えたいこと」と「抱かせたい感情」の2つが揃ってこそ成り立つものなのです。

 

映像表現の定義とは(画像はイメージです/PIXTA)
映像表現の定義とは(画像はイメージです/PIXTA)

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『伝わる映像 感情を揺さぶる映像表現のしくみ』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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