「車」で2時間以内に行ける範囲が望ましい
「物件の場所はどこがいいか?」と相談を受けることがよくありますが、基本的には、自宅から近いところが望ましいでしょう。物件が近くにあったほうが、やはり精神的に安心だからです。
そうはいっても、都内(特に都心部)は地価が高いため、なかなか利回りの良い物件がありません。では、どの程度の距離なら許容できるか、ということになりますが、目安として車で2時間以内に行ける範囲が望ましいでしょう。
実は、この「車で行ける」というのがポイントなのです。実際の距離以上に身近に感じられます。また、ほとんどそのような事態はありませんが、車であれば、有事のときに夜中でも駆け付けることができます。
飛行機でしか行けない遠方は精神的な不安材料に
さらに、不動産には「所有の喜び」があります。証券に代表されるペーパーではなく、実物の世界です。やはりたまには物件を見たくなりますし、人にも自慢したいでしょう。そのときに飛行機で行かないと見られない、というのではどうでしょうか。
当社にご相談に来られる方でも、遠方の物件を取得して後悔しているという話を頻繁に聞きます。空室率の問題に加え、管理会社と打ち合わせをするにも家族で10万円の旅費を支払い、飛行機で2日間かけて行くことになります。これは、首都圏にお住まいの方が札幌や福岡の物件を取得しているケースがあてはまります(福岡の方が福岡の物件を取得する分には問題ありません)。物件が飛行機でしか行けない遠方にあるということは、何よりも精神的に不安になります。
結論としては、目の届く範囲が望ましく、目の届く範囲とは車で2時間以内に行ける範囲だといえるでしょう。