フィリピン経済はコロナ禍で大きな影響を受けましたが、緩やかな回復基調を辿っています。一方、マニラ首都圏の不動産価格は、コロナ禍で以前からの過熱感が解消された形になりました。フィリピン不動産の現況と今後の見通しを、東南アジアの不動産に詳しい中尾孝久氏(フォーランド リアルティ ネットワーク ジャパン株式会社代表取締役)が解説します。

経済回復後は、不動産市場に投資マネーが流入か?

今後に目を向けると、景気や経済・金融政策に敏感な株式市場などの上昇が一服するなかで、投資マネーが実体経済に対して遅効性のある不動産に移ってくる可能性は高いと考えています。

 

フィリピンでも2021年3月からワクチン接種がスタートしており、その進捗と共に経済活動の再開を本格的に進めていく方針であることから、近い将来、フィリピン経済の回復の勢いも加速してくると予想されます。

 

また、すでに一部の国ではワクチン接種の進展によって国際移動が再開されつつあるように、今後はフィリピンもコロナ禍以前のように現地視察などができる環境を徐々に取り戻していくと考えられます。

 

その場合、コロナ禍で落ち込んだフィリピンの不動産市場への資金流入も急回復してくる可能性が高く、本格的な回復に転じる前段階にある今は、割安感のある価格で物件を購入できる絶好の機会となるでしょう。

 

現在はまだフィリピンに自由に入国できる状況ではないため、実際に現地を訪れての視察はハードルが高いものの、Zoomなどを活用して弊社現地法人のスタッフに物件内などから中継してもらう「バーチャルショーイング」といった手段をとることも可能です。

 

マーケットが大きく下がったときによいロケーションの不動産を買うことは、不動産投資を成功させる上での鉄則の一つです。皆様もコロナ禍を逆手にとった投資戦略で、ぜひ、海外不動産投資を成功させていただければと思います。

 

中尾 孝久
フォーランド リアルティ ネットワーク ジャパン株式会社
代表取締役

 

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