相続トラブルには、よく起こるパターンがあります。その一つが「相続人の配偶者が遺産分割協議に参加してトラブルに発展する」というパターンです。なぜ相続トラブルになるのか。円満相続税理士法人の橘慶太税理士が解説します。

「第三者登場で相続トラブル」が起きやすい3パターン

このような問題が発生しやすい家庭の特徴というものがあります。当てはまる家庭は注意してください。

 

①お金のことは亡くなった人に任せていた

今回の事例のように、家の財産は亡くなったお父さんにすべてを任せていたというようなパターンです。元気なうちはいいですが、亡くなった後、「遺産のことなんて、まったく分からない……」となりがちです。

 

②相続人はお金に無頓着

お金に無頓着とか、執着がない、という方です。一見すると良さそうに聞こえるかもしれません。しかし、話し合いの時には「わたし、全然分からないからみんなに任せるわ」というスタンスでいても、あとあと、「あれ、あの分け方っておかしいのでは……」となるパターンが多くあります。

 

③配偶者が仕事柄、お金や法律に詳しい

奥さんの旦那さんが、銀行に勤めていたり、法律事務所に勤めていたり……必然的に間を取り持つようになることもあるでしょう。こういう場合、善意から話し合いに参加されても、それが仇になるパターンが多いです。

 

このようなトラブルは本当にたくさん起きています。問題の根本的な解決法として筆者がおすすめしたいのは、「相続にまつわる法律やお金のことは、ある程度勉強をしましょう」ということです。

 

お金のこと、法律のこと、分からない方は結構います。「分からないから、いいか」というのは少々違うと考えます。

 

相続の場合、特に大金になりやすいので、そのような資産を受け継ぐ方は、ある程度勉強をしておいたほうがいいでしょう。

 

相続トラブルで仲の良かった家族に亀裂がはいる、ということは珍しくありません。正しい知識があれば、大切な家族の絆も守ることができるのです。

 

[動画]遺産分けの話し合いに、相続人の配偶者は口出さないで!余計に揉めるから

 

 

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