■5月の金融市場では、米国の大規模な追加経済対策や、各国の新型コロナワクチン接種の進展を背景に、世界的な景気回復期待が続いたことから、株式やリートなどのリスク性資産が引き続き堅調に推移しました。これらの配当利回りは概ね低下しました。
■国債利回りも概ね低下しました。米国では、消費者物価上昇率が予想を上回り、中旬に利回りが上昇したものの、米連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレ上昇は一時的との見方を示したことなどから債券に買いが入り、月間では国債利回りが低下しました。日本では、3回目となる緊急事態宣言がさらに延長されるなか、国債利回りはわずかながら低下しました。一方、欧州では、ワクチン接種の進展を受けた景気回復期待から、国債利回りは小幅に上昇しました。
■社債については、投資適格債の利回りが引き続き低下しましたが、ハイ・イールド債の利回りは先月までの低下傾向が一服しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2021年5月)』を参照)。
(2021年6月9日)
関連マーケットレポート
2021年6月7日 米雇用統計で雇用者数は56万人増
2021年6月2日 先月のマーケットの振り返り(2021年5月)