日々発表される統計情報を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、“高給取り”の分布について考えていきます。

給与1億円以上のエリートが多いのは、どの自治代?

さらに、夢の1億円プレイヤーは、日本全国どこにいるのか、みていきましょう。人数が多いのは東京で3,312人。愛知622人、神奈川557人、大阪477人と続きます。さらに割合として多いのが、東京で0.21%。愛知0.1%、兵庫0.08%、京都0.075%、大阪0.071%と続きます。珍しいところでは、東京に隣接しているという立地からか、山梨が0.05%で10位にランクインしています(図表5)

 

出所:国税庁「統計年報」
[図表1]都道府県別…2018年給与所得1億円以上の割合 出所:国税庁「統計年報」

 

今回みてきたのは、所得税納付者のうち、給与所得を申請した人が対象。実際には給与所得者でも税金対策をしていたりと、実際の給与とは異なることも大いにあるので、あくまでも地域性を考えるうえでの参考値としてみてみるといいでしょう。

 

ここで見えてくるのは、東京一極集中の姿。日本において、多くの給与を得たいのであれば、東京が一番ポテンシャルが高いという事実です。

 

一方で、総務省が8月27日に公表した「7月の人口移動報告」では、一都三県で転出超過となったとニュースになるなど、東京一極集中是正の動きも、このコロナ禍で言わるようになりました。今後、稼ぐためには東京にこだわる必要はなくなるのか、注目していきたいところです。

 

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