店頭表示金利より低金利で借りられる?
星子さん 銀行のホームページをあちこち眺めていたら、「店頭表示金利よりもマイナス2%」などと書かれていたりします。これは、誰でも金利が低くなるということですか?
西澤さん 今は多くの銀行が店頭表示金利よりも低い金利で融資する金利引き下げ制度を設けています。ただし、引き下げ金利を利用できるか、どれくらいの引き下げ幅になるかは審査で決まります。
星子さん 借りる人によって適用の条件は違ってくるんですか?
西澤さん はい。ホームページなどに表示されている引き下げ金利は「最大引き下げ金利」で、購入物件や人によっては引き下げ幅が小さくなる場合もあるんですよ。
星子さん そうなんですか。他に知っておくといいことがあれば教えてください。
西澤さん 金利の引き下げにも種類があります。将来の返済額を把握するためにも、借入先の銀行の場合はどうなのかをあらかじめ確認しておきましょう。
【ここがポイント!】
Point 01 多くの銀行の住宅ローンに、店頭表示金利よりも低い金利で借りられる制度がある。
Point 02 ホームページなどに表示される「最大引き下げ金利」が利用できるかどうかは、金融機関の審査で決まる。
Point 03 金利の引き下げ幅や、引き下げが続く期間はいろいろ。住宅ローンを借りる前に確認をしよう。
「引き下げ金利」はここをチェック!
【ここをチェック!】[図表4][図表5][図表6]
Check 01 [図表4]は引き下げ金利の仕組み。いくらマイナスになるかという引き下げ幅だけでなく、店頭表示金利、その引き下げがいつまで続くかで毎月返済額や完済までの総返済額が違ってくる。
Check 02 パンフレットやホームページで公表されている引き下げ金利は「最大引き下げ金利」。実際にどれくらいの引き下げが受けられるかは審査次第で、購入する物件や借りる人によって違ってくる。
Check 03 物件によっては、「最大引き下げ金利」よりさらに引き下げ幅が大きくなることもある。また、頭金の割合が多い人や、金融機関が提携している会社に勤めている場合などでも、大きく引き下げられることが。
【注目キーワード】店頭表示金利と引き下げ金利
店頭表示金利とは市場の金利動向に合わせて、各金融機関が独自に設定する預金やローンの金利。引き下げ金利はさまざまな条件に応じて、店頭表示金利から引き下げるもの。最大引き下げ幅は、この25年程度で、1.5%超も拡大しています。
西澤 京子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
菊地 則夫
税理士法人スマートシンク代表
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