大企業勤務の単身者「平均月収50万円」…生涯独身は正解か?

日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、「単身者の家計」についてみていきます。

家計調査から紐解く「単身者」の平均像

――いい年なんだから、結婚しなさい

 

昔であれば、20代後半になって結婚の気配がなければ、親や親戚からこう言われたものですが、時代は変わり、生涯独身も珍しいことではなくなりました。

 

『国勢調査』によると、生涯未婚率=50歳になった時点で一度も結婚をしたことがない人の割合)は男性で24.2%、女性で14.9%。2030年には、男性で29.5%、女性で22.5%まで上昇すると推測されています。

 

しかし積極的に独身を選んでいるのか、といえばそうではなさそうです。2015年に国立社会保障・人口問題研究所が行った『出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)』によると、「いずれ結婚するつもりだ」と答えた18~34歳男性は85.7%。「一生結婚するつもりはない」の回答を大きく上回っています。

 

意図して独身か、意図せずに独身か、事情はそれぞれでしょうが、“おひとり様”も珍しくないことに変わりはありません。

 

同調査では「結婚への障がい」として「結婚資金」が48.3%、と経済的理由を挙げる人が多くいました。単身者の家計の状況とはどれほどのものなのでしょうか。まずは総務省『家計調査』で、働いている単身者(平均年齢42.9歳)の平均像を見ていきましょう。

 

勤労単身者の持ち家率は32.3%。3人に1人は、マイホームを持っています。そして平均月給は33万6976円。住民税は月額1.47万円、所得税は月額7020円、社会保険料は月額4.69万円ほど。手取り額はおおよそ、26.1万円になります。消費支出は月額16万8965円。可処分所得から消費額を引いた黒字額は月に12万0274円、黒字率は41.6%です。

 

【勤労単身者の平均像】

「持ち家率」32.3%

「月収(勤め先収入)」33万6976円

「消費支出」16万8965円

「非消費支出」7万0198円

「黒字額」12万0274円

「預貯金純増」9万8766円

 

総務省『2020年家計調査家計収支編』より

 

一方、二人以上の勤労世帯(世帯主年齢49.8歳、世帯人数3.31人)における、世帯主の平均月給は53万6881円、消費支出は30万5811円、黒字額は19万2828円、黒字率は38.7%です。

 

平均年齢が二人以上世帯のほうが高いということもありますが、確かに結婚をしているほうが収入は高いようです。ただ独身の魅力は、何と言っても黒字となったお金がすべて自分のものだということ。結婚をしている場合、「余ったお金は自分のもの!」とは言いにくいもの。わずかな小遣いで苦労している、世の既婚者からしたら、単身者の生活は夢のようです。

GGOとは、GENTOSHA GOLD ONLINE(幻冬舎ゴールドオンライン)の略称。『あなたの財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト』を掲げ、企業オーナー・富裕層を主要読者ターゲットとして運営している(写真は編集長の立本正樹)。

著者紹介

連載統計から紐解く日本の実情2021

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