不動産市場は、世界的に株式市場に遅れて上昇する傾向にあります。このことから、コロナショックを経て株式市場が底をついたときは、不動産投資のチャンスであることがわかります。特に日本の不動産市場は、先進国で唯一1990年代の価格を回復していません。来るべきときに備え、不動産の情報収集の仕方を見ていきましょう。※本連載は、2020年9月出版の高橋ダン氏の著書『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(かんき出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

90年代の価格まで未回復…日本の不動産市場=チャンス

日本での不動産投資は未経験ですが、ここ1、2年はデータを見ています。国土交通省の不動産価格指数を見ると、2010年を100としてどれくらい上がっているかがわかります(図表8)。

 

参照:国土交通省
[図表8]日本の不動産価格指数(住宅) 参照:国土交通省

 

マンションは平均50%程度上がっていますが、戸建てはほとんど動いていません。東京に限れば大きく動いていますが、郊外や地方はほぼ動いておらず、場所によっては下がっているので、全国で見ればマンションほどの動きは見られません。

 

もう一つ紹介したいのは「不動研住宅価格指数」。東京エリアだけですが、首都圏では東京が最も上がっていて、他はあまり上がっていません(図表9)。

 

(2000年1月=100) 参照:一般財団法人 日本不動産研究所
[図表9]不動研住宅価格指数の推移 (2000年1月=100)
参照:一般財団法人 日本不動産研究所

 

さらに長期で見ると、日本の不動産市場は1990年代の価格を回復していません。このような状況は、先進国では日本以外に見たことがありません。私はこの事実だけでも「日本の不動産マーケットはチャンス」といえると思っています。

 

次に、日本人が見つけにくい海外のデータを紹介します。「CPI住宅用ユーティリティ」です。

 

「CPI住宅用ユーティリティ」は、毎月支払っている電気料金などの公共料金を指数化したもので、不動産の価格と一緒に動くのが一般的です。これを見ると、日本の不動産価格を予測するのに役立ちます。

 

この予測を見ると、いったん下がりますが、すぐに回復することになっています。ですから、リーマンショックのときとは違う戦略で早めに投資しないと間に合わないでしょう。

 

<まとめ>

●アメリカ、日本ともに不動産市場は株式市場に遅れて動く。

●新築物件は価格上昇の終盤で供給が急増することが多い。

●不動産投資でチャンスをつかむには、いまから情報収集を始める。

●日本は90年代の価格を回復していない唯一の先進国。まだチャンスがある。

 

 

高橋 ダン

投資系YouTuber

 

 

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