新興国はじめ外国に目を!ETFで投資先を多様化
【ルール3】分散投資をする
投資先、投資商品を多様化させる、つまり「分散投資」の勧めです。
取引や投資の際に、人間はときどきミスをします。それは100%避けられません。ですから、地域や投資商品が多様化したポートフォリオをつくることが重要なのです。
日本人の多くは資産が日本とアメリカに偏っている傾向があります。しかし、ドイツ、フランス、スペイン、ブラジル、ロシア、中国、インドなどにも目を向けるべきです。特にインドや東南アジアをはじめとする新興国は有望です。
投資をする際には個別株を選ぶのは初心者には難しい面もあるので、ETF(上場投資信託)で投資先を多様化するのがおすすめです。
そのときには安心できる証券取引所に上場されているものを買うのがいいでしょう。
「投資した理由・売る場合の理由」の記録を生かす
【ルール4】買う理由、売る理由を記録する
取引や投資をするときは記録を取る。これは私がファンドで働き始めたとき、先輩にアドバイスされたことです。
たとえば、新たに株式を購入したら、購入した理由を書きます。それと同時に、前もって売る理由も書いておきます。「こうなったら売る」というルールを記しておくのです。
あるいは「こうなったら、自分の判断が間違っていたので売る」と損切りのルールも書いておきます。
これがないと、自分が間違えても「自分は正しい」と都合よく解釈してしまいます。そう、自分に嘘をついてしまうのです。結果、失敗から学ぶことができないので何度も同じ間違いをしてしまいますし、感情のコントロールもできなくなります。
書く方法は手書きである必要はありません。私はPCで管理していて、定期的に見返すようにしています。過去の自分と対話するといまの自分を客観視できるので、次の判断にも生かすことができます。