「踏み上げ株」は買うべきか?買わざるべきか?
それでは、自分の空売り分の買い戻しとは別に、踏み上げが起きていると思われる銘柄を見つけた際、それが買いの対象になるかどうかを考えてみましょう。
それについては、「踏み上げによる上昇がどの程度の価格で終わるか」が予想できるならば、買えばよいでしょう。それより安い時に買い、その価格になった時に売れば、確実に利益を手にすることができるからです。
しかし踏み上げとは、市場のランダム性による現象だともいえます。基本的に株価というのは、その企業の業績や資産価値、将来性などの「実態」にもとづいて形成されます。良い会社の時価総額は、やはり高いのです。しかしそれでも、株価は一時的に実態から乖離して急上昇したり急下降したりすることがあります。ですから踏み上げも、その類の現象だといえるのではないでしょうか。そしてその現象の行く末を正確に予想することは、難しいと思われます。
したがって結論としては、踏み上げが起きているというだけでその銘柄を買うことはリスキーであり、ちがう観点からもその銘柄を評価するべきだ、といえそうです。「踏み上げ」による上昇がどの程度の価格で終わるか」を予想するのは、困難なのです。
■まとめ
踏み上げに振り回されてはいけない!
空売りの買い戻しを原動力として株価が上昇する現象を、「踏み上げ」といいます。もし空売りした株に踏み上げが起きても、それが想定の範囲内ならば再び下がるのを待っていればよいでしょう。
ただし、想定以上の上昇があった場合、そもそも何の想定もしていなかった場合、空売りした株の決済が間近の場合は、いち早く買い戻して決済した方がよいでしょう。
なお、(空売り分の買い戻しとは別に)踏み上げが起きているというだけでその銘柄を買うことはリスキーであり、ちがう観点からもその銘柄を評価するべきでしょう。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】